春ドラマの視聴率争いは、長谷川博己(47)主演の「アンチヒーロー」(TBS)と木村拓哉(51)主演の「Believe―君に架ける橋―」(テレビ朝日)の一騎打ちになったようだ。勝負の行方はまだこれからだが、「Believe」の現場では別の意味で熱い光景が目撃されている。
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「Believe」は主演のキムタクをはじめ、北大路欣也(81)、小日向文世(70)、上川隆也(59)、天海祐希(56)、斎藤工(42)、竹内涼真(31)、一ノ瀬颯(27)、山本舞香(26)……豪華出演陣も話題となっている。その現場で何が起きているのか、関係者は言う。
「竹内さんの興奮状態が毎日続いています。とにかく“木村愛”が強すぎて、撮影が同じ日はずっと話しかけていますね」
竹内は崩落した龍神大橋の設計者・狩山陸(木村)を捜査する刑事役と同時に、崩落事故で亡くなった被害者の二役を演じている。いずれにしても敵役のはずだ。ところが、ドラマがスタートする直前に出演したバラエティ番組で“木村愛”を明かしていた。
4月22日放送の「帰れマンデー見っけ隊!! 3時間SP」に、木村、斎藤、竹内の3人が出演。いわゆる番宣での出演だが、タカアンドトシらと「すし銚子丸」の人気メニューを当てる際、竹内は“木村愛”を語り出したのだ。
竹内:この仕事始めてまだ10年ですけど、僕はずっと共演したかったんです。相当見てましたから。木村さんがロケしてるところを、ちっちゃい時に見に行ったり。これはお会いして初めての時に話したんですけど……。
トシ:何の作品ですか?
竹内:「エンジン」(フジテレビ・2005年)です。(ロケに)幼稚園を借りてて、めっちゃ近かったんです。僕の家から5分くらい。そりゃ、行くでしょ!
竹内に被せてくる斎藤
――竹内の隣で深くうなずく斎藤が負けじと、「ロングバケーション」(フジ・1996年)を見る会を月イチで開催していることを語り出す。
斎藤:ロンバケ会。あの空気感、世界観、全キャラクターの織りなすものに浸りたい……。でも、誰しもがその会に入れる訳でもなく、ある程度、愛が確かかどうか(が入会の条件)。ロンバケを書かれた北川(悦吏子)先生が「ロンバケ会に行きたい」っておっしゃったんですけど、たぶん僕らの愛には敵わないのでお断りしました。
――羨ましげに聞き入る竹内。「ロンバケ」の話題が木村に振られると、ラストのキスシーンが実は脚本にはなかったことが明かされる。
木村:脚本は全然違いました。昼飯の時に山口(智子)さんと話し合って……。ドライで演じてみて、そのまま行くことになったんです。
竹内:(しきりに関心しつつ)最高だな!
竹内の“木村愛”は番宣のためのリップサービスかと思われたが、どうやらそうではなかったようだ。現場ではどんな会話をしているのか。
「ホントに普通の話です。『木村さん、普段、料理されるんですか?』とか『何食べてるんですか?』といったもので、ファンが質問しているみたいな感じですよ。木村作品を全て観ているようで、『あの時のシーンはどういう気持ちだったんですか?』なんて質問もしていましたね。今後は飲み仲間になると思いますよ」
木村のほうはどうなのだろう。
根っからの後輩気質
「弟のような感じで可愛がっています。彼は写真も好きなので、竹内さんのことも撮りまくっていますよ。竹内さんの誕生日も祝ってあげていましたね」
「Believe」の公式YouTubeチャンネルでも、誕生日サプライズの様子は配信された。
「ケーキの乗ったワゴンを木村さんが運んでセッティングしてあげていましたね」
その際、竹内はこう語った。
竹内:31歳になる年が、「Believe」作品中で嬉しい。忘れられない日になったなと思います。最後まで頑張ります! お願いします!
「別の配信では、ロケ地である三重県・志摩のピザ店に竹内さんが木村さんを案内したとも言っていました。食後には竹内さんが木村さんのために珈琲を淹れたとも……」
竹内は日曜劇場「テセウスの船」(TBS)や「六本木クラス」(テレ朝)で主役まで張った俳優なのだが、
「本来は主役をやりたいところでしょうが、この豪華出演陣で主役は木村さんですからね。根っからの後輩気質というか、業界でも脇のほうが目立つ役者という評価が出始めています。今回は大好きな人との共演だけでも嬉しいのに、二役という重要な役どころですから、やりがいも感じているようです」
主演の木村は、現場にはケータリングを呼ぶなど豪華な差し入れで有名だ。
「コロナ禍以降はやりにくくなっていますが、今後はそういったことも行われるのでしょう。グループLINEなども作っているかもしれません。スタッフジャンパーなどのグッズも作るかもしれませんね。ともあれ、現場では木村さんの妻役の天海さんをはじめ、豪華出演陣の芝居をスタッフも楽しんでいるようです」
木村と竹内の間に食い込む斎藤も気になるところだ。
デイリー新潮編集部