波瀾万丈の夫婦生活

 MCの今田耕司(53)は「お母さんや」と感想を漏らした――。和泉元聖(15)が2月3日、「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系列・月・21:00)に出演して大きな話題となっている。父は狂言師の和泉元彌(45)、母は女優の羽野晶紀(51)という芸能一家の長男だ。

 ***

 今田が指摘したように、「羽野晶紀に似たイケメン」という声はツイッターでも多く見られる。視聴者に強いインパクトを与えることに成功したようだ。民放キー局でバラエティ番組の制作に携わる関係者が言う。

「羽野晶紀さんは2002年に長女の采明さん(17)を、04年に元聖さんを出産しました。『深イイ話』では元聖さんにスポットライトが当たりましたが、VTRなどで采明さんも出演しており、既にネット上では『かわいい』と評判です。彼女を本格的に紹介する番組が放送されるのは時間の問題でしょう。今後、和泉元彌一家の4人で番組に出演する機会も増えると思われます」

 和泉元彌のブログによると、2月3日は都内各所で豆まき、その後は名古屋市内の私立女子大学で集中講義と、相変わらず多忙な日々を送っているようだ。

 羽野晶紀は所属事務所である東宝芸能の公式サイトを見てみると、まず表示されるのはNHKの朝ドラ「スカーレット」の「荒木さだ役」だ。

 他には、レギュラー出演という関西ローカルの情報番組「よ〜いドン!」(関西テレビ制作・平日・9:50)など3本のテレビ出演と、1本のCMが紹介されている。妻も夫に負けず劣らずの人気者ということらしい。

「和泉元彌さんのお母さんである和泉節子さん(77)も、ご意見番的な立場として、バラエティ番組で重宝されています。ツイッターなどのSNSで言及されることも多く、いまだに変わらぬ話題性の持ち主です」(同・関係者)

 夫、妻、そして姑が平穏であり、なおかつ充実した日々を過ごしているようだ。しかしながら、今の状況は“奇跡的”と言っていいのではないだろうか。

 この夫婦はそれほど、波瀾万丈という言葉がぴったりの人生を歩んできた。そもそも結婚するまでが大変だったのだ。

 写真週刊誌「FOCUS」(新潮社・休刊)は2001年2月28日号で「モーレツママが気を揉む『和泉元彌』の熱愛相手」の記事を掲載した。

 誌面には都内の高級フレンチ店で、和泉元彌と羽野晶紀が2人きりで食事を楽しむ姿と、店から仲睦まじく現れる様子を収めた写真が掲載されている。

結婚当初はトラブルだらけ

 記事では2人が、舞台「ロミオ&ジュリエット」で共演したことで親密になり、結婚を意識しているにもかかわらず、母親の節子さんが反対していることを伝えた。

 それからはスポーツ紙やワイドショーが参戦しての大騒ぎとなった。交際は認めながら、結婚には進めない状況が続いていたが、FOCUSの報道から約10か月後の12月21日、和泉元彌と羽野晶紀は会見を開いて婚約を発表した。

 翌日の日刊スポーツは「和泉元彌と羽野晶紀 婚約を発表 和泉の母節子さん、笑顔で結婚反対説を肯定」と報じた。記事の一部を引用しよう。

《節子さんは、これまで2人の結婚に反対、大きな障害とみられてきた。会見で反対を否定するかと思いきや「はっきり申し上げて不安でございます」と、反対説を否定するどころか、肯定してしまった》

《最終的に結婚を認めた理由については(略)自分のお眼鏡にかなったというよりは、結婚を熱望する和泉に押し切られたことをにおわせた》(註:引用に際してはデイリー新潮の表記法に合わせた。以下同)

 記事は《嫁に入る羽野だが、前途多難のようだ》と結んだが、この一文がまさしく現実のものになるとは、執筆した記者も思っていなかったかもしれない。

 2002年1月6日、日刊スポーツは「和泉元彌と羽野晶紀 築地本願寺で挙式&披露宴 元彌の母節子さんはブスッ」と報じた。

 この時点では嫁姑の不穏な雰囲気がニュースの焦点になっていたわけだが、今から振り返れば、単なる“序曲”に過ぎなかった。

 同年4月にスポーツニッポンは「和泉元彌 ひどい!! 45分また“遅刻”ファンもあきれ顔」の記事を掲載したのだが、末尾に「元彌ゴタゴタめも」と題してトラブル一覧をまとめた。引用させていただこう。

◆01年12月21日:女優・羽野晶紀との婚約を発表し「妊娠はない」と断言。母・節子さんも同席し「(羽野に対し)不安はございます」

◆02年2月5日:入籍を予定していたが、戸籍謄本を忘れたため仕切り直し。「11日(次の大安)に予定しています」

◆02年2月7日:羽野がすでに妊娠7カ月であることを発表。「できちゃった結婚ではない。妊娠する前から結婚は決まっていた」と弁解

◆02年2月17日:奈良県斑鳩(いかるが)町での狂言ライブをTBSのソルトレークシティー五輪特番出演のため、約2時間半遅刻

◆02年3月19日:北海道音更町の公演の“ドタキャン”が発覚。「発熱で行けない」と理由を説明したが、TBSの世界フィギュアの特番に生出演

◆02年4月5日:一部で社団法人「能楽協会」から除名危機が伝えられる

“キモい夫”で再ブレイク

 遅刻のニュースは忘れていても、「ダブルブッキング」騒動をご記憶の方は多いかもしれない。日刊スポーツは6月28日「和泉元彌、ダブルブッキング 節子ママ必死の調整」との記事を掲載した。その後の大騒ぎをスポーツ紙の見出しでご紹介しよう。

◆02年7月3日「和泉元彌・ダブルブッキング問題 ヘリでセスナで移動――能楽協会、自主退会勧告も」(スポーツニッポン)

◆02年7月19日「狂言師の和泉元彌 岡山と長野でまたWブッキング」(日刊スポーツ)

◆02年7月28日「和泉元彌が400キロの大移動 ヘリとジェットで1時間58分」(スポーツ報知)

 狂言界のプリンスと言われていたのに、05年11月には、何とプロレスデビューも果たしている。母親の節子さんも「セッチー鬼瓦軍団」を率いて登場した。

 身体を張ったパフォーマンスが話題となっても、同じ月には道交法違反容疑で警視庁に逮捕されてしまう。2年半の間に6回の出頭要請に応じなかったためだ。

 更に翌06年6月には東京国税局が5年間で2億円以上の申告漏れを指摘。自宅兼事務所が差し押さえを受けたと報じたメディアもあった。

 とうとう日刊スポーツは07年9月、「狂言師和泉元彌と妻の晶紀さんが別居で離婚危機」と報じた。

 更にデイリースポーツも11月、「羽野晶紀 元彌と離婚へ 仕事復帰 準備着々…昔からの仲間、古田&生瀬のバラエティー番組に出演 結婚生活から解放され?『よいリハビリになりました』」と離婚秒読みだと伝えた。

「ところが、昨年頃から和泉元彌さんの“危ない夫”、“キモい夫”エピソードが話題になります。例えば去年の3月、羽野晶紀さんが『バイキング』(フジテレビ系列・平日・11:55)に出演、『マフラーやリップクリームは夫婦共有』という家庭内ルールを紹介したりして、愛情が過剰すぎると訴えました。今年の2月7日には和泉元彌さんが『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ制作・金曜・19:00)に出演し、『妻のおにぎりを他人が食べるのは厳禁』、『妻の美容室で男性美容師が担当するのは厳禁』といったルールの存在を明かし、共演者にドン引きされていました」(同・関係者)

 お笑いコンビのチョコレートプラネットが和泉元彌のモノマネをすることも、一種の追い風になったようだ。母親の節子さんが番組に呼ばれ、モノマネにダメ出しをする姿も話題になった。

「かつて高島忠夫さん(1930〜2019)と寿美花代さん(87)は夫婦でテレビに出演していました。“高島ファミリー”という言葉もありました。しかし、よく考えてみると、高嶋政宏さん(54)や高嶋政伸さん(53)を含めた4人でコンサートやイベントに出席したことはありましたが、一家揃ってのテレビ出演という機会は少なかったと思います」(同・関係者)

 他には梅宮辰夫(1938〜2019)と妻のクラウディア(75)、そして娘のアンナ(47)という“梅宮ファミリー”がテレビ出演することはあったが、スキャンダルによる出演依頼が多かったのは事実だ。

「普通の芸能人家庭としてテレビに出演するという意味では、和泉一家のライバルは意外に少なく、彼らが仕事を独占できる日も近いでしょう。実際、テレビの作り手から言えば、一家そろっての旅行ロケ、一家揃っての歌合戦など、いくらでも企画は考えられます。バラエティ番組のスタッフとしては、手ぐすね引いて待ち構えているというところですね」(同・関係者)

週刊新潮WEB取材班

2020年2月15日 掲載