育休や産休の取得を後押しする流れが見られるものの、さすがに、彼女のように目一杯取る人は少ないのではないか。元NHKの青山祐子アナ(47)である。

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 2008年から11年までNHK「ニュースウオッチ9」でメインキャスターを務め、人気を博した青山アナ。11年に会社役員と結婚し、翌年から7年間、産休育休を繰り返し取り続けた。そして昨年3月の退職時にはネット上で散々ブーイングをあびる。曰く、〈復帰の意思もないのに制度の悪用で、確信犯〉とか、〈受信料返せ!〉といった声である。

 そんな彼女が、今年2月から30代〜40代のセレブ主婦向け雑誌「VERY」(光文社)のHPでブログをスタートしていた。

 たとえば2月末には、退職からの1年に触れて、

〈育休を取得して4人も子供を産み、結局退職したことに、ネットのコメントで厳しい批判が今も出ているのは知っています〉

 と明かしたうえで、

〈復職の方法をNHKと探り続けましたが、結局いまの制度では退職しか道がなく、そういった意見を受けるのも覚悟の上です〉

 意外と明け透けに、NHKへの思いを綴っているのである。このブログ連載のきっかけについて「VERY」編集部に聞くと、

「昨年11月号で青山さんのインタビュー記事を掲載したところ、仕事と子育ての両立に関する悩みを持った女性から反響がありました。ネットにも載せたところ、100万PVを超した。それで仕事をお願いしたいということになったのです」

自分は特別待遇

 そのインタビューで、彼女はNHKとのやりとりも明かしている。〈日本での単発の仕事や、(夫の仕事で移住した)香港で何かできないかと。けど、復帰するなら週5日、渋谷の放送センターに出勤するのがルールで、大きな組織なので異例は認めてもらえなくて〉

 一般的に、いまのニッポン社会ではそこまで自由には働けまい。しかしながら、彼女はブログでも五輪に関わる仕事を熱望。“どんな形でもNHKに復帰してみせる”といった強気が透けて見える。

「そこが、彼女が嫌われるところでもあるんです。自分は特別待遇が認められると思っているフシがある。産休育休は権利ですが、普通は遠慮し、フルで取る人はまず、いません」

 とNHKの関係者が言えば、元NHKアナウンサーでスポーツジャーナリストの島村俊治氏も、

「アナウンサーは、休んでいる日でも下調べなど仕事をしなければいけない職種。パートタイムや単発でできる仕事ではないですよ」

 と、苦言を呈する。当の青山アナに聞くと、

「これまでいただいたご意見を一つひとつ真摯に受け止め、精進してまいります。NHKに復職して、仲間と一緒にもう一度番組を作りたかったです。思いが叶わずとても残念です」

“NHK愛”をいまなお持ち続ける彼女は今月13日のBS日テレで8年ぶりのテレビ出演を果たした。ブログと他局でアピール作戦か。

「週刊新潮」2020年3月26日号 掲載