チュートリアルの徳井義実(45)が「今夜くらべてみました」(日本テレビ)に帰ってきた。昨年10月に発覚した税務申告漏れ問題から、周到な計画のもと、地上波のレギュラー番組へ復帰だった。だが、テレビ局にはクレームが殺到。前途は多難なようで……。

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 そもそも「今夜くらべてみました」の正式名は、「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました」であり、徳井とフットボールアワーの後藤輝基(46)、SHELLY(36)、そして指原莉乃(27)が司会のバラエティ番組だ。

 10月14日の「今くら」は番組冒頭、その4人が横並び、直立不動で登場した。徳井と後藤は黒のスーツだ。

徳井の謝罪

後藤:さあ、ここからは「今夜くらべてみました」2時間スペシャルです。今回から徳井が復帰することになりました。

徳井:はい、えー、私自身の至らなさのせいで、この番組、約1年ほどお休みしておりました。改めて、視聴者の方々や不快に思われた方々に、お詫びしたいと思います。本当にすみませんでした。

――ここで頭を下げる。

徳井:えー、それから、番組のスタッフの方とか、共演者の皆様にも、本当に大変な迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳なく思っています。えー、この1年間、自分自身のことを見直しまして、社会人として至らなかったところや、未熟だったところ、だらしなかったところ、そういうところ、しっかりと反省しまして、今後はもちろん納税に関すること、その他いろんな手続き、しっかりやるべきことをやって、国民の義務を果たしていこうと思っております。今日からこの番組、改めてゼロからの気持ちで参加させてもらいます。どうぞ、よろしくお願いします。

――再度、深々と頭を下げた。バラエティ番組のオープニングで、神妙な面持ちで謝罪し、そこに“国民の義務”なんて言葉が出るとは珍しいものだった。だが、そこまでしなければならないワケがあった。

クレーム200本以上

 男前で好感度は抜群、在京キー局だけでも9本のレギュラーを抱えた徳井の評価が地に落ちたのは昨年10月のことだった。1億1800万円の申告漏れ、さらに2000万円の所得隠しを国税局から指摘されたことが表沙汰になった。また、その理由として本人が挙げた「想像を絶するだらしなさ」がさらに世間の怒りを買ったのだ。日テレ関係者が言う。

「『今くら』復帰に対して、視聴者から“ついに復帰したか”といった好意的な意見は少ないものでした。むしろ、“なぜ復帰させたのか!”というクレームが殺到したんです。その数、200件以上でした」

 もっとも、徳井と所属先の吉本興業は周到な準備を進めてきたという。

「段階的に露出を増やしていこうという計画でした。2月24日、吉本が徳井の芸能活動再開を発表し、3月7日にコンビのもっとも古いレギュラー番組であるラジオの『キョートリアル!〜コンニチ的チュートリアル〜』(KBS京都)で復帰しました。まずは、彼らのファンが多く聞く番組で様子を見たのでしょう。そして、8月26日に吉本の先輩がMCである『東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…』(日テレ)にゲスト出演で地上波に復帰。そして、満を持して自分のレギュラー番組である『今くら』に出演したわけです」

 吉本は、闇営業問題の宮迫博之(50)は解雇している。徳井との違いはどこに?

「宮迫は弁護士を立てて吉本と対立しました。また、その宮迫の件で、吉本の対応をテレビで批判し、吉本から距離を置くエージェント契約に変更した加藤浩次(51)などとは、徳井の扱いは違います。騒動以前は、かなり稼ぎのいいタレントでしたし、事務所に対して不平不満は言わない、扱いやすい芸人なんです。だからこそ、吉本としては芸能界への早期復帰を後押ししたのです。そのため『今くら』では、徳井がトークしやすいように、先輩芸人の今田耕司(54)を出したのです。それほど、徳井の復帰には吉本は期待をかけていたということです」

「今くら」で冒頭の謝罪が終わると、次に登場したのが今田だった。

今田:おーい! 緊張してるんじゃないのかあ?

徳井:ガチガチに緊張しております。

今田:ガチガチか。ホントに猛省してたからねえ。

徳井:今田さんにも、(代打で)何回も出ていただいて……。

今田:ホントですよ! でもまあ、頂けるものは頂いてるんでね……。もうちょっと明るいカッコして来いやあ。反省感、出し過ぎやて!

徳井:いえいえ、やっぱりモノトーンでやっていかないと……。

 見事と言って良いほどのフォローだったが、視聴者からのクレームは収まらなかったようだ。

 日テレはスキャンダルタレントを嫌うとよく言われる。なぜ、徳井の復帰を認めたのだろうか。

「ベッキー(36)など、未だに『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)への復帰が叶いませんからね。しかし、多くの吉本芸人を番組に起用してきたために、徳井の芸能活動自粛中も、彼の名を外さずに『今くら』を継続してきた。吉本のお願いも無下には断れなかった」

 人の噂も七十五日とはいうけれど、1年経っても200件以上のクレームとは……。

「やはりお金、しかも税金を納めていなかったとなると世間からの風当たりは強い。12年に母親の生活保護受給が発覚した次長課長・河本準一(45)のケースとよく似ています。河本もレギュラー番組を降板し、時間をおいて少しずつゲスト出演という形でテレビ出演をしましたが、そのたびに数百件ものクレームがテレビ局に殺到したため、使われなくなった。あの時の反省もあって、徳井に関しては丁寧に段階を追って復帰するプランを探ったつもりでしたが……」

 吉本の大先輩である明石家さんま(65)は、17日夜のラジオ「ヤングタウン土曜日」(MBS)で、徳井の復帰について、番組スポンサーに苦情が入っていることを明かした。

さんま:帰ってきて良かったんですけど、まだまだ徳井も時間がかかって。今、スポンサーさんのところへ苦情とかいろいろあるみたいで「そう簡単には」っていうことらしい……。でも帰ってきよったからな。「これでいい」っていうことはないけど、これからがまだまだ大変だということで。やってしまったことやからな。

「実は、徳井のレギュラーだった『しゃべくり007』(日テレ)への復帰も予定されています。果たして、どうなりますかね」

週刊新潮WEB取材班

2020年10月25日 掲載