ダウンタウンの浜田雅功(57)がフリーアナの鷲見玲奈(30)に対し、「お前のその乳は……? どうなったらそんなになるの?」とツッコんだところ、“セクハラ発言”ではないかとネットニュースで報じられた。4月27日に放送された、関西を中心としたローカル番組「ごぶごぶ」(毎日放送)でのことだ。もちろん、鷲見アナは気にする様子もなく、大きな問題にはなっていない。が、ダウンタウンの裏方スタッフは気苦労が絶えないんだとか。

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 07年にスタートした「ごぶごぶ」は浜ちゃんにとって、唯一の関西ローカルレギュラー番組だ。東野幸治とともに、先輩後輩の枠を超え“五分五分”の関係で、関西の街をブラブラして面白いことを見つけるというコンセプトで始まった。06年にスタートした関東ローカルの「ちい散歩」(テレビ朝日、現在は「じゅん散歩」)と並ぶ、街歩き番組のハシリといっていいだろう。民放ディレクターが言う。

「番組は16年に一端終了して、1年後に復活した時からゲストを招く方式に変わりました。コロナ禍の今はアナウンサーや若手芸人がロケを担い、スタジオから浜田さんが指令を出すようになっていますが、ラジオの深夜番組のようなゆる〜い番組であることに変わりはありません。関西ローカルということもあって、余程のことがない限り編集もしないのかもしれません」

 ところが、地上波では関西ローカルであっても、ネット社会となった現在はどこからでも見られる。

ローカルの緩さ

「TVerには“ご当地番組特集”もあって、東京でも『ごぶごぶ』を見ることができますからね。ただ“セクハラ発言”のあった放送は、期間限定のTVerは言うまでもありませんが、今は毎日放送の有料動画配信にも残っていません。当初は配信されていたので、スタッフが慌てて消したのかもしれませんね」

 もっとも、浜ちゃんが“お前の乳”と言ったところで、意外性はないのだが……。

「彼は“容姿イジり”が許される唯一の芸人かもしれません。浜田さん流の笑いの作り方ですが、この1年ほどはセクハラ、パワハラ発言を控えるようになっているように思いますね。東京五輪の演出で渡辺直美さんをブタに変身させ、“オリンピッグ”にするという演出案が侮辱だと問題となりましたが、浜田さんはずいぶん前から彼女を目の前にして“ブタ”を連発していました。黒人俳優のエディ・マーフィーを真似て顔を黒塗りにしたことが、海外で批判されたことも。万が一、そうした発言などがあったとしても、東京キー局なら番組スタッフが編集します。もっとも、どこまでなら許されるのか、カットしたほうがいいのか、究極の選択を迫られるわけです。問題になれば、“編集しなかったスタッフが悪い”と言われることもありますから大変です」

 その点、相方の松本人志の場合、浜ちゃんとは芸風が違うので安心か。

松ちゃんのほうが気を遣う

「実は、浜田さんは編集に口を出すタイプではありません。どのコメントを使うか、カットするかはスタッフ任せ。なにより、彼は『バラエティ番組は見ない』と語っていますから、どんな形で放送されたのかも知らないかもしれません。一方、松本さんは容姿イジりなどの発言は多くはないものの、笑いへのこだわりが強く、ギリギリの線で笑いを作るタイプですから、編集にも口を出します。スタッフにもお笑いの偏差値の高さを求められますから、気を抜けません」

 スタッフにとっては、松ちゃんのほうが手がかかるということか。そういえば「ワイドナショー」(フジテレビ)でも、聖火ランナーで芸能人の辞退が相次いでいるという話題を取り上げた時の、彼の発言も話題を呼んだ。

松本:これだけ辞退辞退って、いろんな人が辞退しているのに、常磐(貴子)さんを入れない忖度が、僕はちょっと気持ちが悪い。

「スタッフはもちろん常盤さんも辞退したことを知っていたが、松本さんの元カノということで敢えてリストから外したのでしょう。しかし、番組中に松本さんはそれを自ら指摘しました。本当なら、この発言もカットしたかったかもしれませんが、それはできなかったわけです。松本さんは大手事務所のネタを取り上げなかった時にも、『おかしい』とはっきり言います。そうしたことが多いのは、松本さんと『ワイドナショー』スタッフとの間に齟齬があるからでしょう。これまでにも指原莉乃に対して“体を使って”発言がネットで炎上したこともありますが、松本さんにとっては想定内だったと思います。スタッフは松本さんの意図した笑いをカットすることがないよう、同時にBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議対象とならないよう、細心の注意を払いながら編集を続けることになるのです」

 ビートたけしはかつて“笑いは差別”と明言したこともある。お笑いくらいで神経質になるのはよくない。

デイリー新潮取材班

2021年5月14日 掲載