《アンガ田中、貯金1億円超え!》がネットニュースで話題となっている。ところが、テレビ業界では、「もっとあるはず」との声がもっぱらだ。“嫌いな男”“抱かれたくない男”のベスト3常連は、いつの間に売れっ子になったのか。

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 貯金1億円超え!は、7月8日放送の「VS魂」(フジテレビ)内で、アンガールズの田中卓志(45)本人が語ったものだ。お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政の「田中さん、そんなに貯金して何を目標にしてるのかな?」という質問がきっかけだった。

田中:すごい貯まってるよ! これはもう、結婚してくれた人に全部、投資する! 今、結婚してくれたら車買ってあげるし、今キャンペーン中だからバーキン(エルメス)も付ける!

 これにKing & Princeの岸優太や風間俊介がノって、問い詰めていく。

田中:何千(万円)の後半より、あるから!

 スタジオが騒然とする中、「億、いってるの?」とアンタッチャブル山崎弘也のダメ押しに、

田中:億もいってるよ! 15年ずっと気持ち悪いって言われてたんだぜ!

 なかなか凄味を感じる台詞である。民放ディレクターに言わせると。

1億円では少ない

「1億円では少ないくらいでしょうね。番組で田中は結婚相手を募集していたように、独身ですし、テレビの出演本数などを考えたら、もっと貯まっていると思います」

 お笑いコンビ・アンガールズは、2000年に大学時代に同じサークル仲間だった山根良顕(45)とコンビを結成した。特に田中は、嫌いなタレントや抱かれたくない男の上位常連となっているが、結成21年なのに、《15年ずっと気持ち悪いって言われてる》では6年間の空白がることになる。

「2人とも身長が高く、デビュー当時から極端な痩せ型でしたが、当初はそれほど気持ち悪いとは言われていなかったんです。04年の『第2回お笑いホープ大賞』で優勝したのをきっかけに、『エンタの神様』(日本テレビ)や『笑いの金メダル』(テレビ朝日)などに出演するようになって、キモい芸人として認知されるようになったんです。ですから、15年と言ったんでしょうね」

 売れていなければ、気持ち悪がれることもないわけだ。

出川にない頭の良さ

「なんとなく毛嫌いされるタレントでしたが、バラエティでイジられたり、天然ぶりが面白がられるようになり、キモいけど面白い芸人に変化。さらにここ数年は、キモいけど可愛い“キモかわ”芸人になってブレークしました。今や評価はうなぎ上りです。実は、彼には本当の意味で嫌われる、態度が生意気であるとか、嫌味な物言い、性格が悪い、攻撃的といったところがないんですよ」

 17年に放送された「深夜でロンドンハーツ」(テレ朝)で、その一端が紹介されたという。

「“スタッフ166人が現場で感じた嫌われ系芸人リアル好感度GP”という企画で、世間から嫌われているという芸人と仕事をしたスタッフの声をまとめたもので、この時、好感度1位を取ったのが田中でした。タクシー乗り場で車を譲られたとか、売れても地元広島のローカル番組の出演を続けてくれるとか、スタッフからはキモキャラどころか、感謝の声が溢れていました。ですから、どんな番組でも対応できるマルチ芸人として、バラティ番組では芸人はもちろん、スタッフにも人気があるんです」

 田中とキモキャラ上位を争う出川哲朗(57)も、今や冠番組を抱える人気タレントとなっている。

「2人とも、キモいイメージを受け入れ、それを活かしてバラエティ番組で自分のキャラを際立たせてきました。キモい芸人として体を張って、イジられて笑いを取るところは一緒です。もっとも、出川はすでに“大物”になったこともあり、その代役的に田中が起用されることもあります。田中はまだまだ体も張りますし、出川よりもトークスキルがありますからね」

 なにせ田中は、国立広島大学工学部卒の理系男子である。

「バラエティでは笑いの計算ができるし、自分の役割が分かっているので、MCほか共演者に認められています。クイズ番組や、情報番組のコメンテーターなど、活躍できるフィールドも広い。『バイキングMORE』(フジ)でも、庶民的な目線での発言や的確な指摘など、出川にはない頭の良さが武器になっています。今やキモかわ芸人の頂点に立った田中、出川を超える日が来るのかもしれません」

デイリー新潮取材班

2021年7月27日 掲載