難しい政治の話をわかりやすく伝える才能

「ミヤネ屋」や「スッキリ」などで政治をわかりやすく解説し、お茶の間にも人気を博していた日テレの青山和弘氏(53)。「news zero」のサブキャスター就任が内定していた2018年8月、女性問題でつまずいて人事はご破算となり、左遷されていたが、退社する意向を固めたという。

 まずは青山氏についてざっと紹介しておこう。

 東大文学部を卒業し、1992年4月に入社。同期は大神いずみ、松本志のぶ(共にアナウンサー)らがいる。主に政治畑を歩み、与野党や官邸のキャップ、そして外報部でワシントン支局長を務め、2018年8月の段階では、報道局の解説委員兼政治部副部長の要職にあった。バツイチで、最初の妻は日テレの社員。2番目の妻は、元日テレのアナウンサーで現在はフリーアナとして活躍している。

「『ズームイン!!SUPER』や『news every.』、『ミヤネ屋』に『スッキリ』といった情報番組での露出も多く、難しい政治の話をわかりやすく伝える才能は他を圧倒していました。会社としてはキャスターとして売り出したいという思いがあったでしょうし、政治部長、報道局長は射程圏内にあったと思います」

 と、日テレの社員。2018年には与野党のトップに肉薄した著書『恩讐と迷走の日本政治 記者だけが知る永田町肉声ドキュメント』(文藝春秋)』を上梓するなど、出世街道を駆け上がる真っ只中にあった。

 当時の事情を知るスポーツ紙のデスクによると、

「2018年3月にNHKを退局した有働由美子アナが、その年の10月からnews zeroのメインキャスターに就くことになりました。その際、青山さんがサブキャスターとして彼女をサポートすることが内々に決まっていたんですが、その話がいつの間にか立ち消えになってしまったのです」

辞めてどうするんだろう

 何があったのか? デスクが続ける。

「有働さんの船出にケチが付いてはいけないということで、出演予定者の“身体検査”を行ったところ、青山さんが社内の複数の女性に手をつけていたことが発覚したそうなんです」

 結果、その年の9月1日付で、日本テレビホールディングス経営戦略局のグループ推進部に異動となった。

「通常の人事は6月と12月に行われるのでイレギュラーですし、報道のエースとして活躍していた青山さんにとって縁もゆかりもない部署。完全に左遷人事でした」(先の日テレ社員)

 大物を迎えてリニューアルされる看板番組で、お茶の間に人気のサブキャスター候補が女性問題でつまずいたとあっては一大事で、「社内セクハラ疑惑」といった見出しでスポーツ紙や週刊誌に実際に大きく報じられた。

 一方で当時、FLASHの取材を受けた青山氏の妻は、夫の無実を強く訴えていた。

「セクハラがあったとおっしゃるなら、ちゃんと証拠を出してください!」

「セクハラなんてなかったんです。主人は潔白です!」

「サブキャスターは候補の一人だっただけで、決まっていたわけじゃない。選ばれなかったのは、演出上の総合的判断とだけ聞いています。左遷というにはもったいないくらい贅沢な部署に就かせてもらっています。セクハラだったら謹慎とか処罰を受けるはずですけど、一切ないんです。普通に出社してますよ」

 などと答えていたのだが……(2018年9月25日号)。ともあれ、騒動から3年。社を去る決意を固めたという青山氏。

「飼い殺しのような扱いに耐えられなかったということなんでしょうかね。時期は不明ながら、早ければ7月中に退社もという話もあるようです。奥さんはフリーでアナをやっていますし、本人の退職金もあるでしょうから、すぐにどうこうということではないでしょうが、辞めてどうするんだろうという話はあれこれ錯綜しています。政界での顔の広さを生かしてコンサル的な立ち回りをするのではとか、みそぎは済んだということで、芸能事務所から既にオファーがあるようだ、といったものですね」

 となると、「しくじり先生」への出演もありそうだ。

デイリー新潮取材班

2021年7月29日 掲載