人気若手女優の二人が来春の共演に向けて、早くもサヤ当てを繰り広げている。来年2月に帝国劇場で開幕する、人気ジブリアニメが原作の舞台「千と千尋の神隠し」でダブル主演を務める、橋本環奈(22)と上白石萌音(23)のことだ。

「福岡のご当地アイドル出身の橋本は、メジャーデビューから8年目。すでにテレビドラマや映画、CMへの出演が引きも切らない超のつく売れっ子ながら、舞台は今回が初めてです。一方の上白石も、現在放送中のNHK朝の連ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロイン役を務めるなど、演技派として早くも高い評価を得ています」

 とは芸能担当記者。

「そのせいか、製作サイドがピリピリしていましてね。記者発表に先立って報道各社に送付された資料には、〈主演者の表記の際は橋本を先にすること〉との注意書きがあったほど。二人は年齢こそ上白石が1歳上ですが、アイドル時代を含めた芸歴は橋本が先輩に当たります。芸能界では実年齢より芸歴の方が重視されるので、表記の順などわざわざ念押しする必要はないのですが」

関係者が気を揉む大物演出家とは

 初舞台が歴史ある帝国劇場、しかも主演という橋本は、1992年に「ミス・サイゴン」で主役を務めた本田美奈子(故人)以来の快挙を成し遂げた恰好だ。上白石にしても、同じ帝劇で今月7日に閉幕したばかりの「ナイツ・テイル―騎士物語―」に出演していたものの、同様にここでの主演は初めてとなる。

「ダブルキャストということで、二人が互いに意識しあうのはやむを得ません。しかし、それ以上に関係者が気を揉んでいるのが、演出担当のジョン・ケアード(73)の存在です」

 ケアードは世界中で大ヒットを記録したミュージカル「レ・ミゼラブル」のロンドン初演を担当したほか、過去にトニー賞を2度も受賞している世界的な演出家。先の上白石が出演していた「ナイツ・テイル」でも、演者らに細かな指示を出していたことで知られる。

 帝劇関係者も心配顔だ。

「彼は上白石の演技力を高く評価しており、それが今作での抜擢につながったそうです。その点、橋本の起用は製作側が彼女の人気と話題性を考慮したもので、彼にとってその実力は未知数です。しかも、ケアードに限らず海外の演出家は日本の芸能界の特殊性や裏事情など忖度しません」

 さらに、と続けて、

「小柄で華奢な橋本ですが、気が強くて男勝りなところがあるんです。細部にこだわるケアードが、演技に信頼を寄せる上白石を重用するようなことがあれば、橋本がヘソを曲げてモチベーションを下げてしまうことも十分あり得ます」

 舞台稽古は12月からスタートの予定。仲良くしないと湯婆婆に叱られるゾ。

「週刊新潮」2021年11月25日号 掲載