8月27、28日に放送される、毎年恒例のチャリティー番組「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ)。一昨年と昨年はコロナ禍のため無観客での開催だったが、今年は3年ぶりに観客を入れて開催することがすでに発表されている。それゆえ今回のテーマは「会いたい!」に決まった。ところが、放送までひと月を切った今になって、「有観客で大丈夫か?」「会いたいなんて言ってる場合か?」といった声が日テレ内で出ているという。

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 45回目となる今年は、嵐の二宮和也(39)を中心に、KAT-TUNの中丸雄一(38)、Hey! Say! JUMPの山田涼介(29)、Sexy Zoneの菊池風磨(27)がメンバーのYouTubeユニット“ジャにのちゃんねる”がメインパーソナリティーを務める。日テレ関係者は言う。

「昨年のメインパーソナリティはKing & Princeが務めましたが、平均視聴率は12・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、15%以上を取っていた近年では稀に見る低い数字でした。そこでジャニーズの異なる人気グループの中から選抜された、いわば“ドリームチーム”で高視聴率を狙おうというわけです」

 昨年4月に開設されたYouTube「ジャにのちゃんねる」のチャンネル登録者数は現在、なんと337万人である。確かに高視聴率が狙えそうだ。

「ところが、コロナ感染者が再び増え始めたため、日テレ内部でも『有観客は中止にしたほうが良いのでは』という意見がかなり出ているんです」

 新規感染者はまず「ジャにのちゃんねる」に現れた。

日テレのSDGs

「6月27日に行われた制作発表会見は、中丸がコロナ感染のために欠席。さらに番組関係者に聞いたところでは、番組ポスター撮影時には菊池が感染のため欠席。彼の回復を待って再度ポスター撮影が行われ、7月27日にようやく発表されたそうです」

 新型コロナウイルスの新規感染者数は、オミクロン株の新たな派生型「BA・5」によるもの。第7波の勢いが増すのも仕方ない。

「ピークは8月6日との指摘もあります。このままでは本番までに番組スタッフから感染者が出る可能性もあります」

 新型コロナが流行り始めた頃、夏になればウィルスの勢いは収まるという専門家の声もあったが、現在、新規感染者は東京だけでも4万人超の勢いだ。

「今となっては恨めしいです。しかも無観客にすれば良いと言うだけではありません。電力不足から節電を叫ばれていても、『24時間テレビ』を中止にすることはできないのです」

 日テレの石澤顕社長は、「24時間テレビ」についてこう発言している。

石澤:コロナ禍でも休まずに、それはこの番組が日本テレビの掲げるSDGs、社会貢献のひとつの大きな取り組みであるからといったことに他ならないからです。全国津々浦々の方に支持していただけるような内容を今年も目指していきます。

「中止にできないから、様々な問題が出てきているのです」

スペシャルドラマは主演がジャニーズじゃない

 まずはスペシャルドラマ。今年は劇団ひとりの監督・脚本で、浅野忠信が主演のヒューマンドラマ「無言館」と発表されている。

「スペシャルドラマは初日の夜に放送され、視聴率を稼いでいます。毎年、主演がジャニーズだったことも大きいはずです」

 スペシャルドラマはこれまで35本が放送されている。ちなみに1作目(80年)の主演は森繁久彌と北林谷栄だった。それが97年に堂本光一が主演して以来、ジャニーズの主演が増えていき、06年からは一貫してジャニーズとなる。昨年の平野紫耀まで35本中20本がジャニーズの主演である。なぜ今年はジャニーズにならなかったのか。

「監督・脚本を劇団ひとりにしてしまったからだそうです。彼がMCを務める『午前0時の森』で、ゲストの不適切発言により迷惑をかけてしまったと日テレは考えていたそうです。そのお詫びもかねて、スペシャルドラマの監督・脚本にしたそうです。それにジャニーズ側との調整もうまくいかなかった」

 もうひとつの名物企画、チャリティーマラソンにも難題があるという。

チャリTシャツも売れない

「6月2日に放送された『THE突破ファイル』で、チャリティーランナーが兼近大樹(EXIT)になることが発表されました。コロナ禍だった20年は募金ラン、21年は募金リレーとして、市中を走るマラソンは中止され、複数の走者で行われました。しかし、今回は兼近の単独走行ですから、24時間グルグル走らせるわけにもいかないでしょう。かといって、『沿道に多くの人が応援に来るマラソンでいいのか』という声も出ています」

 複数名に変更して、同じコースを回ればいいのでは?

「今年の総合演出は『THE突破ファイル』の演出です。だからこそEXIT兼近がキャスティングされたのです。EXITは第7世代芸人として人気になりましたが、最近はそれほどでもない。吉本興業とも協議のうえで人気復活の鍵としてキャスティングされたため、企画は変えにくいのです」

 何かとしがらみの多いチャリティー番組だが、肝心のチャリティーにも問題があるという。

「昨年の募金額は8億8621万4435円で、一昨年に続き8億円台でした。しかし、コロナ禍前の19年は15億円もあったのです。やはり有観客で盛り上がる中、メインパーソナリティをはじめとするタレントたちに手渡しできたのが大きかったのでしょう。しかし今年は、有観客でも手渡しはナシと発表されています」

 チャリTシャツの売れ行きも芳しくないという。

「昨年はKing & Princeの髙橋海人とクリエイティブディレクターの水野学とでデザインしたチャリTシャツでした。これまでも嵐の大野智などジャニーズのメンバーがデザインしたTシャツが売りとなっていたのですが、今年はそれもなくなりました。有名なイラストレーターの作品なのですが、なぜこの人が今年のデザインに決まったのか、それについての説明が少ないので関心が持たれていないようです」

デイリー新潮編集部