NHKのエース・和久田麻由子アナ(34)が帰って来る。NHKは公表していないものの、昨年夏に第1子を出産したという報道もあり、現在は育休中だ。当分、テレビでお目にかかることはできないと思われたが、4月に復帰するというのだ。では、どの番組に?
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和久田アナがメインキャスターを務めた「ニュースウオッチ9」を卒業したのは、昨年4月1日のことだった。番組の終わりに行った彼女の挨拶は以下の通りだ。
和久田:2年間、ありがとうございました。今、皆さんが本当に知りたいニュースは何なのか、どうすれば皆さんが抱えている社会への不安や疑問に少しでもお応えできるのか、放送を通して考え続ける経験ができたこと、アナウンサーとして非常に大きな糧になりました。どうもありがとうございました。「ニュースウオッチ9」は来週月曜日から新たに生まれ変わります。引き続き是非ご覧いただきたいと思います。
妊娠についてはもちろん、自身の今後についても語ることはなかった。NHKは昨年4月、番組キャスターを務める174人のアナウンサーのうち101人を入れ替えるという大規模な異動を行った。その中にあって、エースの和久田アナの担当番組がなくなるというのは不可解だった。もっとも、2019年2月に結婚し、この頃にはゆったりした服を選ぶようになった彼女、“おめでた”ではないかという声は上がっていた。民放プロデューサーが言う。
「『ニュースウオッチ9』降板後は『LIFE!春〜君の声に捧げるコント〜』や『ワルイコあつまれ』などの出演がありましたが、夏に入るとそれもなくなりました。その後、スポーツ紙が、夏に出産していたと報じました。局内では育休中といわれていたそうです」
ワーキングマザーを重用
ところが、早くもこの4月に復帰するというのだ。NHK地方局のアナウンス部関係者は言う。
「早期復帰は本人の希望と聞いています。NHKとしては、1月25日に元日本銀行理事の稲葉延雄さんが新会長に就任したばかりですから、何か新機軸を打ち出したい。それもあって、彼女の復帰は願ったり叶ったりのようです」
新機軸とは?
「女性アナウンサー、中でもワーキングマザーの重用です。NHKには、出産後、現場に復帰する女性アナが少なくありません。共働きは時代の風潮ですし、和久田アナが『ニュースウオッチ9』の最後で語っていた“皆さんが抱えている社会への不安や疑問”にも身をもって答えることができるわけですから」
具体的にどの番組を担当するのだろうか。
「やはり彼女が実力を発揮できる報道番組や情報番組でしょう。もっとも、育休に入る和久田アナに代わって山内泉アナ(29※)が就任した『ニュースウオッチ9』に復帰するのは難しいでしょうね」
NHKの顔とも言うべき報道系番組と、その担当アナウンサーは以下の通りだ。
就任1年目の女性アナばかり
●NHKニュース おはよう日本(平日:5:00〜8:00)
6〜7時台メイン担当:首藤奈知子(43)、三條雅幸(40) 就任=22年4月〜
6〜7時台サブ担当:伊藤海彦(37)、副島萌生(31) 同=22年4月〜
●あさイチ(平日:8:15〜9:00、9:05〜9:54)
担当:鈴木奈穂子(41) 同=21年3月〜
●ニュースLIVE!ゆう5時(月〜木曜:17:00〜17:57)
担当:高瀬耕造(47)、片山千恵子(38) 同=22年4月〜
●NHKニュース7(毎日:19:00〜19:30)
平日担当:瀧川剛史(41) 同=19年4月〜
平日サブ担当:林田理沙(33)、今井翔馬(35※) 同=22年4月〜
●クローズアップ現代(月〜水曜:19:30〜19:57)
担当:桑子真帆(35)同=22年4月〜
●ニュースウオッチ9(平日:21:00〜22:00)
担当:田中正良(55)同=21年3月〜、青井実(42)、山内泉(29※)同=22年4月〜
●サタデーウオッチ9(土曜:20:55〜22:00)
担当:赤木野々花(32) 同=22年4月〜
昨年4月に大規模な担当替えを行っただけに、就任1年目のアナウンサーばかりだ。前出のNHK関係者は言う。
「いくらエースアナが帰ってくるといっても、担当したばかりのアナウンサーを動かすわけにはいきません。さらに、『おはよう日本』の首藤アナ、『あさイチ』の鈴木アナ、『ゆう5時』の片山アナはワーキングマザーです。彼女たちも動かせません」
となると、動かせる女子アナはいない。
「男性アナを動かせばいいのです。現在、言われているのは、『ニュース7』を瀧川アナに代えて和久田アナに任せてはどうかというものです。瀧川アナの前任は鈴木奈穂子アナでしたから、女性キャスターの前例もある。しかも、現在サブをつとめている今井アナは、和久田アナと同期です。和久井アナと今井アナの同期コンビでキャスターに、という声もあります」
来年度の人事は間もなく発表される。果たして?
※誕生日が不明なアナウンサーは今年迎える年齢とした
デイリー新潮編集部