好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第56回は、ペッペさん。今回は「EIGHT BURGER’S TOKYO」に伺いました!!

 さまざまなカルチャーの“聖地”とされている東京・下北沢。ライブハウスや劇場などの文化施設から、古着屋や雑貨屋まで、あらゆるショップが軒をつらねる下北が好きでたまらないと言うのは、イタリア出身の漫画家・ペッペさんだ。この地に住んでおよそ2年、街歩きをしては、気になるお店にふらりと入ってみたところ、

「ここのハンバーガーが日本で一番おいしいと思ったよ」

 二枚目なスマイルで紹介してくれるのは、「エイトバーガーズトーキョー」。本場アメリカはニューヨーク市ブルックリンの流儀を継承したカジュアルかつオシャレなお店である。街の空気を感じられるテラス席で、現代イタリアのハンバーガー事情をしばし傾聴。

「イタリアでバーガーはピッツァの次くらいに人気。マクドナルドも日本みたいにいっぱいあります。テリヤキはないんですけどね。マックは別ですけど、友達と“バーガー食べに行こう”とは言いません。バーガーはパブで食べられるから、お酒を飲むときに食べるんですよ」

 そこへやってきた出来立てアツアツのバーガーは、ペッペさんが“スモーキー”と呼ぶもの。燻製専門店のベーコンを使用し、ジューシーなマッシュルームと、チェダーチーズ、パルメザンチーズがたっぷり。デミグラスソースが味の決め手である。手づかみで豪快にガブリ。

「最高ですね……!」

 そう微笑んですっかりご満悦。“お供”の定番コーラは、猛暑日の炎天下、まるで干天の慈雨のようにカラダに染み渡る。ほかにも、具沢山サンドウィッチやケサディーヤなどの看板メニューが目を惹きます。

 すっかりコロナ太りしてしまったというペッペさん。ダンベルやベンチプレスで筋トレは欠かさないんだとか。この美貌にして隠れた努力。肝に銘じたいところです。

「週刊新潮」2020年9月17日号 掲載