秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが年内に入籍、米国で生活を始めると報じられた。家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏は現在の“皇室危機”をどのように見ているのか。

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 母の小室佳代さんにとって息子の圭さんは絶対的な存在です。

 これまで報じられている佳代さんの行動を見ている限り、「子ども依存」の状態にあるのではないかと思います。小室佳代さんのような親は「子ども依存」の一つの類型です。我が子を成功者にしなければならないと、無理にでも「エリートコース」を歩ませようとする。子どもへの執着心が強すぎるのです。

 佳代さんにとって地球上でもっとも大切なのは圭さんですから、同居せずとも日本からニューヨークでの生活に干渉してくるでしょう。すると、佳代さんが夫婦のトップに立ってしまうような歪(いびつ)な家族関係が形成されてしまいます。そこには当然、秋篠宮さまご夫妻も関与することはできないでしょうし、これだけの反対を押し切ってのご結婚ですから、眞子さまから助けを求めることも考えにくい。ご両親に相談することもできず、異国の地で元皇族の悩みを聞いてくれる人もいない。眞子さまの帰る場所がなくなってしまわないか、心配です。

 秋篠宮家の教育は伝統にとらわれず、変えていくべきところは変えていくということだと思います。ただ、皇族だからこそ「立ち止まる勇気が必要である」ことはしっかりとお教えするべきではないでしょうか。

 皇室という特殊な環境で育つと、学校生活や就職などで「失敗する」経験がないのではと思います。一般人は人生の節目でいくつもの失敗を経て、そこから学び、立て直すことで自己実現を図ります。しかし、皇室は恵まれた環境ゆえ、そうした能力を身につける機会が少ない。それならば、親は子の行き過ぎた振る舞いには「ブレーキ」をかけてあげなければなりません。

 義母となる人はトラブルを抱えているけれども、目の前の男性と結婚していいのだろうか。眞子さまにはそうした逡巡(しゅんじゅん)もなく、周囲から反対されるほど、ご結婚を押し通したいというお気持ちになられたのではないでしょうか。一般家庭であっても、結婚相手や家族に何らかの問題があるなら、親が反対して、子どもに気づかせてあげるのは大事なことです。

 今回は秋篠宮さまがブレーキをかけても利かなかったのか、あるいは、あきらめてブレーキすらかけられなかったのか。

 このご結婚が「子どもの意思を尊重する」という教育方針を優先してしまった結果なら、秋篠宮さまの親としての弱さがあったのかもしれません。佳代さんのような過干渉だけでなく、自由すぎる教育もまた、子どもにとって決して良いとはいえないのです。

「週刊新潮」2021年9月23日号 掲載