長女のことですけれども

 11月30日、秋篠宮さまは57歳の誕生日を迎えられ、毎年恒例の会見を開かれた。どのように言及されるか注目が集まっていた小室圭さん・眞子さん夫妻については、回答を控えられた。一連の秋篠宮さまの言動について、宮内庁内の反応はどうだったのか?

 質問は会見前に秋篠宮さま側になされたうえで行われるが、小室さん夫妻関連の質問は、「結婚から1年が経過した小室眞子さんの近況についてもあわせてご紹介ください」という一部分のみだった。

「圭さんが3度目の挑戦で米ニューヨーク州の司法試験に合格したばかりということもあり、それについてもちろん聞きたいところでした。しかし、一般人である圭さんを誕生日会見の場で取り上げるのはふさわしくないということもあって、眞子さんだけを取り上げ、”近況”という穏当な聞き方に留めたのです」

 と、担当記者。これに対して秋篠宮さまは、

《長女のことですけれども、これは本人が近況などについての自分のことについては話をするのは控えてほしいということを申しているようですので、私もここではお話を控えることにいたします》

 と回答されたのだった。

本の方でお話になって

 この発言ついて宮内庁内からの反応を聞いてみると、

「”眞子さんの気持ちを優先されたということなのだと思いますが、いささか違和感がありました”との意見がそれなりにありましたね。”秋篠宮さまに長年取材したジャーナリストによる本では、秋篠宮の肉声が紹介され、圭さんや眞子さんにももちろん言及していましたよね”とも」(同)

 書籍とはちなみに今年5月に刊行された『秋篠宮』(江森敬治著、小学館)のこと。〈人間・秋篠宮の実像がいま明らかになる〉〈激動の5年間、秋篠宮邸に合計37回通ったジャーナリストによる唯一無二のインタビュー録〉というのが売り文句だった。

「そのインタビューでは圭さんに母・佳代さんの借金問題などについて、『国民への説明』を何度か求められる秋篠宮さまが登場しています。“本の方でお話しになって、会見では触れずじまいというのは整合性が取れていないのではないか”という指摘がありました」(同)

 もちろん、インタビューを受けていた当時と今とでは事情が違っており、簡単に同じように捉えるべきではないのかもしれない。ただ、宮内庁の中に物足りなさを感じている人がいるのは事実なのだろう。

自分でやってみました

 そもそもこの書籍については出版直後に、「皇嗣(こうし)として、利害がかち合う可能性がある現在進行形の事柄について語ることは芳しくないのではないか」との意見が宮内庁内からあがったこともあった。

 この点は、今回の会見で秋篠宮さまが触れられた「皇室の情報発信」や「バッシングへの対応」ともつながっていると言えるだろう。

 昨年の会見で秋篠宮さまは、《バッシングとも取れる報道に反論するには一定の基準を設けることも必要》と述べられている。

 一方で今回の会見では、実際の記事をサンプルに《どれくらい事実と異なることが書かれているかというのを自分でやってみました》という。

 そのファクトチェックの結果として、《やはりかなりの労力を費やさないといけないことがよく分かりました》《基準を作って何かそれに対して意見を言うということはですね、なかなか難しいなと思っておりますし、これは引き続き検討していく課題なのかなと思っております》と続けられた。

うまくコミュニケーションが

 また、「情報発信」については、《皇室のことの発信という点で言えば、やはり間接的でない方がストレートに伝わると、私は思います》と考えを示されたものの、《今現在、皇族のうちの誰かが個人のアカウントで発信しているかどうかということは私は知りませんけれども、恐らく私はやらないと思いますが》と述べられている。

「皇室の情報発信強化のことはすでに報じられており、バッシングについては自ら去年言及されたものです。”ある程度、時間が経過している割に物事が進んだようにはうかがえず、殿下と宮内庁とがうまくコミュニケーションが取れていないという印象を与えてしまっている”と自らを省みるように語る職員がいました」(同)

 これに加えて、前掲書籍に絡めて、

「”殿下にSNSで発信をしてほしいというわけではないが、ジャーナリストが出版した本には肉声がしっかり掲載されているのに、今回の私はやらないと思う発言とのギャップをどう考えたらよいのか”といった戸惑いの声もあがっていましたね」(同)

 もちろん、眞子さんの質問について回答を控えられた姿勢を評価する声もないわけではなかった。おしなべて昨年同様、「秋篠宮さまの苦悩」がにじみ出た会見だったと言えるだろうか。

デイリー新潮編集部