学会票がなければ一気に落選危機

 12月2日、国民民主党の玉木雄一郎代表が年明けに入閣し、自公国で連立を組む可能性が報じられた。背景には、統一教会問題を受け弱体化を強いられる公明党、そしてその支持母体である創価学会の苦境が見て取れる。そんな中、ある有名人が昨年から聖教新聞の配達に従事しているという。

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 今回の救済新法で公明党が反対する「マインドコントロール下の献金禁止」などについて自民党が配慮してきたのは、連立を組むに値するその強大な集票力が公明党にあったからだ。

 例えば、自民党東京都連の関係者はこう解説する。

「八王子市の大部分が選挙区の政調会長・萩生田光一さんは昨年の衆院選で約15万票を得ていますが、うち学会票は約4万4千票と3割弱も占めているとみています。また、同じく都下の東村山市などを地盤とする木原誠二官房副長官も、獲得している約12万票のうち学会票は約2万5千票。いずれも学会票がなければ、一気に落選の危機に瀕す数字です」

 とはいえ、近年はその集票力にも陰りが見える。先の参院選で公明党は比例800万票という目標を掲げながら、蓋を開ければ約618万票。2001年以降最も少ない数字だった。

彦摩呂が聖教新聞の配達を開始

 組織力の衰えは選挙に限らず、公称550万部の機関紙「聖教新聞」でも、

「2年前の5月から茨城県で聖教新聞の配達を読売新聞に委託することが話題になりました。聖教新聞の配達員は『無冠の友』と呼ばれ、『聖教の配達には折伏(しゃくぶく)と同じ功徳が現れる』と池田大作名誉会長も過去に話すほど、学会内で尊敬を集めてきた。しかし、この茨城の一件以降、配達を他紙の販売店に委託する動きが関西を始め、徐々に広まりつつあります。学会員のお婆さんが配達中に事故に遭うこともあったといい、高齢化した配達員の負担を減らすためという理由もあるのです」(創価学会に詳しいジャーナリスト)

 それゆえ、こんな意外な人も「無冠の友」に――。

「グルメレポーターの彦摩呂さんです。彦摩呂さんは熱心な信者として知られていましたが、コロナで仕事が激減。学会の副芸術部長として活動しながら、昨年1月から聖教新聞の配達を始めたそうです」(同)

 そのことを報じた聖教新聞の電子版では、彦摩呂が元気の源を記者に問われ、こう答えている。

〈やっぱりお題目と新聞配達。あとは、大きな声で笑うことやね!〉

 12月8日発売の「週刊新潮」では、自民党と国民民主党の連立話の背景にある麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らの思惑、内閣改造のタイミング、さらに公明党の苦境などについて詳報する。

「週刊新潮」2022年12月15日号 掲載