衆院大分1区の自民陣営が騒がしい。ここは「まん防」期間中の7月8日に都内で開いた飲み会がバレ、党の役職停止処分を受けた穴見陽一代議士(52)の地元。

 だが穴見氏は今期限りでの引退を早くに決めており、有権者の審判を仰ぐわけではない。いま問題となっているのは、一昨年の党県連の公募で穴見氏の後任に選ばれた高橋舞子氏(33)その人だ。彼女の言動に地元政界の関係者はたびたび表情を曇らせるという。

「彼女は大分に住んだことのない、いわゆる落下傘。もとはブルームバーグの記者でした。公募の形はとりましたが、実際は甘利明先生(党税調会長)の強力な推挙で選ばれた。経済系の外国通信社で働く女性ジャーナリストを気に入ったというのがいかにも甘利先生らしい。地元も最初は期待したのですが……」

 とは、さる自民党関係者。

「政治の経験はゼロなのに、人の意見に耳を貸さないことがしばしば。で、二言目には『甘利先生は……』と、背後にいる大物の威光をカサに着る。当初、穴見氏は好意で彼女に自分の事務所と秘書を提供しましたが、秘書らスタッフとの諍いが絶えなかった。支援者の悪口を別の支援者に吹き込み、それが露見すると『そんなことは言ってません』と言い張ったりも。彼女はついに居所を失ったか、穴見氏の事務所を去ることに」

 そんな高橋氏に地元の大物議員も距離を置いたが、彼女はそうした姿勢を見て“応援に消極的だ”と憤り、

「『甘利先生を使って動かしましょうか』と周囲に言い出す始末でした」(同)

 選対本部長のなり手探しもひと苦労。ようやく最近、広瀬勝貞大分県知事の紹介でその候補者が見つかったというが、知事と高橋氏を取り持ったのも甘利氏だ。6月には通常国会閉会後に急ぎ2日間も大分入り。彼女の支援に余念がない。

 高橋氏に話を聞いたが、

「(悪評など)すべて事実無根です。穴見先生とは直接話し合い、円満に独り立ちさせていただきました。甘利先生は永田町の師匠であり、お慕いするのは当たり前のことだと思います」

「週刊新潮」2021年7月29日号 掲載