良くも悪くも目立つ自民党のタレント候補に比べて存在感が薄いのが、野党第1党・立憲民主党の面々だ。蓮舫(54)&辻元清美(62)の両「女傑」が選挙戦に挑むが、その足元は……。

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 まずは蓮舫議員。東京選挙区から4回目の当選を目指す。元キャンギャルの彼女は、初出馬時を除いてトップ当選を重ね、得票100万票超、2位にダブルスコアをつけて圧勝したこともある。

 ところが、

「先日、自民党が内々で行った情勢調査の結果を見て驚いたのですが……」

 とは、さる政治部デスク。

「6月頭の時点の数字ですと、蓮舫さんが2位に沈んでいるんです。4月と5月の調査ではトップでしたが、その度に数字を落とし、今回はついに自民党の朝日健太郎さんに抜かれてしまった。完全な“下降トレンド”に入っていますね」

トップ当選は難しい?

 東京選挙区の定数は6人だから当選は固いが、このままではトップ当選を続けるのは難しいという。

「一番の原因は、立憲民主党そのものの低迷ですね」

 とその理由を分析するのは、拓殖大学政経学部の丹羽文生教授(政治学)だ。

「党の停滞のあおりをそのまま受けてしまっている。それに加えて、彼女自身が“過去の人”になりつつあることも大きいと思います。蓮舫さんには、一度は政権を担ったものの失敗に終わった、旧民主党の議員のイメージが付きまとっていますから、以前のような支持は集まりにくいのでしょうね」

 さらに内なる“事情”を指摘するのは、立民のさる関係者だ。

「うちは東京に2人目の候補者として、前代議士の松尾明弘を立てています。複数当選が難しい中、無理を言って出馬してもらった経緯があるため、彼に組織票のほとんどを回している。蓮舫にしてみれば、それでも私は受かる、という自信があるのでしょうが……」

 とはいえ、政権奪取は程遠く、目指す総理の座も見えてこない彼女にとって、現実的な次の目標は、2年後の都知事選挙だ。ここで都知事の椅子に座るためには、

「これまで通り1位当選で100万票を取ることが必須。ここで選挙の強さを証明することが、都知事になれるかどうかの試金石となるでしょう」

 蓮舫さん、やっぱり2位じゃダメなんです!

坊主頭の男性

 続いて辻元清美・前代議士。昨年の衆院選で維新の候補に敗れて落選し、捲土重来を期すると思われたが、参院への鞍替えを図り、全国比例で出馬を決めた。

「この“逃げ”には、党内から冷ややかな視線が向けられていましてね」

 とは立民のさる議員。

「国会に戻れれば何でもいいのか、と。とりわけ今選挙で改選を迎える比例の議員からは大ひんしゅく。彼女は知名度抜群で組織もバックについていますから、当選は固い。その分、他の候補にしてみたら自分たちの枠がひとつ減るわけです」

 そんな声もどこ吹く風、全国を回る辻元前議員だが、その彼女の活動を見て驚きの声を上げるのは、さる政治ジャーナリストである。

「彼女の遊説先には、決まって坊主頭の年配の男性がいてスタッフに細かく指図をしている。よく見ると、この2月まで立民の事務局長を務めていた、秋元雅人という人物なんです」

左派団体の後見人的存在

 なぜ驚きなのかといえば、

「この1月、立民がCLPというネット媒体に多額の資金を投入していたことが発覚し、メディア買収を図ったのではと批判にさらされた。この資金提供を主導したのが秋元さん。彼はSEALDsなど左派団体の後見人的存在で、そうした団体に立民の金を回していた節があった。これらが問題になったこともあり、退職に至りました」

 そんな彼に手を差し伸べた辻元サン。同じ市民活動家上がりとしてシンパシーを感じて、助力を請うたのかもしれないが、かような人物を無反省に引き入れるなど、逆にその“市民感覚”が疑われるのである。

 辻元事務所に本件の経緯を伺ったが、回答はなかった。

「週刊新潮」2022年6月23日号 掲載