参院選では恒例となっている「タレント候補」の出馬。中でも、浅草キッドの水道橋博士(59)は異色だ。「反維新」を掲げ、愛着ある自宅まで売る覚悟。その熱量に相方・玉袋は揺れている。

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 水道橋博士が主張するのは、個人の言論を封じるために起こされるスラップ訴訟の規制。彼は日本維新の会・松井一郎代表の“疑惑の経歴”について紹介した動画をツイッターで拡散したとして、松井氏から名誉毀損で550万円の損害賠償を請求された。そこで「維新をぶっ壊す」と言い、れいわ新選組の全国比例で出馬を決めたのだ。

 いざ、「打倒維新」。

 選挙を前にして、水道橋博士は精力的に街頭演説を行っているが、

「その中で、“高円寺の自宅も売る”“山本太郎代表のように芸能界をほぼ辞める”といった悲壮な覚悟を語っているのです」(政治ジャーナリスト)

「杉並区が一番先端にいるんだ」

 水道橋博士は20年以上もの長い間、杉並区の高円寺に住んでいることで知られる。登記簿で確認すると、20坪ほどの土地に建つ地下1階、地上4階建ての一軒家で、高円寺駅から徒歩1分という絶好の立地。

 18日に杉並区長選の応援演説に現れた水道橋博士はこう訴えた。

「一人一人自由に生きる権利があります。髪形もジェンダーもフリー。杉並区が一番先端にいるんだというのを見せたい」

 かような地元愛で、自宅を売却し、さらには仕事も犠牲にする覚悟だというのである。

「政治と宗教の話は…」

 そこで、水道橋博士本人に問うと、

「新居はまた高円寺の物件になるかもしれないけど、自宅を売るのは決まっていることですよ」

 そうあっけらかんと答えるのだ。

「ただ、理由は選挙だけじゃなくて、維新との裁判もあるし、3人の子どもも大きくなった。狭小住宅で老後も大変なんです。中央線沿線で新居を探しています」

 とはいっても、芸能界引退となれば大事には違いない。一世一代の大勝負、政治家になることについて、相方の玉袋筋太郎には、

「メールを送って、そのまま。やりとりはないです」

「解散なんて話はしたことないし」

 これまたあっさりと言うので、本誌(「週刊新潮」)が代わって玉袋に心の内を尋ねた。

「コンビでも政治と宗教の話は持ち込まないってのが、ルールじゃないすか。でも、すげーなって思いますよ」

 と、玉袋。

「普通、政治家になるなんて考えないじゃないですか。辻立ちとか大変だと思うんで。芸能界を辞めるとかそのくらい覚悟しないと、投票してくれる人に失礼ですもんね、うん、すごい覚悟だよ」

 しかし、芸能界引退となれば、コンビ解散となるのでは……。

「二人での活動はアサヒ芸能の対談くらいだけど、解散なんて話はしたことないし。ただ、体は心配よ。ぶっ倒れないようにしてくれねーかなって。それくらいしかねえなあ」

「週刊新潮」2022年6月30日号 掲載