10月3日召集予定の臨時国会を前に、政府・与党内では高木毅・自民党国会対策委員長(66)の手腕を心配する声が広がっている。

 政治部デスクが言う。

「立憲民主党の新執行部が8月に発足し、高木氏のカウンターパートとなる国対委員長が、物わかりの良すぎた馬淵澄夫氏(62)から、あの安住淳氏(60)に交代したためです。安住氏は“ちびっこギャング”の異名をとる好戦派。枝野体制下でも国対委員長を務め、与党を嫌がらせる術を熟知している。臨時国会は統一教会問題もあって政権は崖っぷち。高木氏は安住氏と渡り合えるのかと……」

 安住氏のパンチはすぐに炸裂した。8月31日、安住氏はなんと高木氏の頭越しに松野博一官房長官(60)へ電話。きたる国葬について岸田文雄総理(65)が国会で説明するよう求めたのだ。

 高木氏の前任の国対委員長として安住氏と斬り結んできた森山裕・選対委員長(77)は「あんな下品なことを(安住氏に)させてはいけない」と周囲に吐き捨て、一方の安住氏は「森山さんが相手だったらこんなことしないよ」と嘯(うそぶ)いたという。

高木氏を見ていない

 だが、岸田総理が「国会で丁寧に説明したい」と言い出すと、安住氏は勝ち誇ったように「史上初の首相兼国対委員長だ」と冗談めかし、今後も総理に直接、国会出席を求めていく考えを示した。安住氏の目は高木氏を見ていないのだ。

 国対委所属の自民党議員は苦笑する。

「高木さんは、くみしやすかった馬淵氏についても“マッチョで上から目線でくるから苦手だ”と漏らしていました。これでは、もっと大上段な安住氏にいいようにやられかねない」

 なぜこうも高木氏は軽く見られるのか。党最大派閥を率いた安倍晋三氏の死後、清和会ナンバー2の事務総長に就きながら、総裁候補に浮上したとも聞かない。

 それもむべなるかな。

「派には事務総長代理のポストが新設され、柴山昌彦氏(56)、福田達夫氏(55)、野上浩太郎氏(55)の三人が配されました。高木氏では頼りないので、彼らが支える体制になっているんですよ」(清和会議員の秘書)

 高木氏は福井県出身で衆院当選8回を誇る。復興相や衆院の議院運営委員長を歴任、重鎮クラスといっていい。しかし、永田町での評判は今ひとつだ。

記者からもバカにされ…

 高木氏が2015年に復興大臣に就任した際、本誌(「週刊新潮」)は高木氏が一般女性の自宅に合い鍵を作って侵入し、下着を盗んでいた過去を報じた。“パンツ泥棒疑惑”というわけだが、以来、ついたあだ名は「パンツ」。

「高木氏は宴席で小話をして笑いを取るなど座持ちがいいため、番記者から好かれてはいます。ただ、いつも仕事に関する収穫は乏しい。高木氏によるブリーフィングやぶら下がりの記者会見が『パンツブリーフ』や『パンツブラ』と揶揄されていることでもわかるでしょう」(先のデスク)

 妖しい下着のごとしだが、仕事ぶりにも疑問符が。自民党若手議員は呆れる。

「野党との交渉といった実務を御法川信英国対委員長代理(58)に任せ、日中から議員会館にあるスポーツジム『国会健康センター』で体を動かしているところが目撃されています。そのくせ、自身を取材しにくる記者が少ないと“どうせ御法川のところに行ってるんだろ”と不機嫌になる」

「週刊新潮」2022年9月29日号 掲載