足を組んでスピーチを聞く木原官房副長官
岸田文雄総理(65)は1月初旬から中旬にかけて、欧米5カ国を訪問。この際、木原誠二官房副長官がズボンのポケットに手を入れている写真がSNSで拡散され、「偉そうだ」と批判の的になった。ところが、木原氏の横暴な振る舞いはこれだけではなかった。【前後編の後編/前編を読む】
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今回の外遊では、アメリカでぶら下がり取材を受ける総理の横で、木原誠二・官房副長官(52)がズボンのポケットに手を突っ込みながら立っている写真がSNSで拡散され、「偉そうだ」と批判の的となった。
報じられてはいないが、この横柄な副長官が別の場面でも同様の態度を示す写真が、首相官邸のHPにアップされている。岸田総理の息子で首相秘書官の翔太郎氏がカナダのトルドー首相と写真を撮りたいと言った昼食会での一コマなのだが、木原氏は、総理の真ん前のテーブルで、肘を椅子の背もたれに掛け、足を組んでスピーチを聞いている。まるで、後ろにいるトルドー首相を差し置き、俺が主役だと誇示しているかのようではないか。
政府関係者によれば、
「木原さんは外遊先のホテルで高価なルームサービスを利用し、備え付けの冷蔵庫のワインを空けて周囲から白い目で見られていました」
というから、この“側近”には総理への敬意も、緊張感も欠けていることが明白。総理の周囲がおしなべてこれでは政権がジリ貧に陥るのもむべなるかな、である。
「フランクな会でしたから」
木原氏に「足組み」について問うと、
「覚えてはいないですが、あの、もうフランクな会でしたから。100人以上はいる場ですから。あまり意識はしていないですよ」
――側近がそんな姿を見せていては、総理が世界に軽く見られるのでは。
「ああそうですか。そうだとすれば気を付けますよ。はい気を付けます」
と、どこまでも軽い。この副長官にして、この政権あり、だ。
追い込まれる岸田総理。
それでも政治ジャーナリストの泉宏氏いわく、
「総理は極めて強気。まだまだ自信と余裕を感じます」
とのことだけれど、政治ジャーナリストの青山和弘氏によれば、
「周りが“距離を置かれている”と嘆くほど、肝心なことは翔太郎さんにも木原さんにも話さず、一人で決めています」
トップのそんな心持ちもどこ吹く風、緩みまくる側近たち。政権の未来は厳しいが、それもまた総理ご自身の自業自得であろう。
【外遊中に岸田総理の息子・翔太郎氏が見せた、欧米での“観光三昧”について前編を読む】
「週刊新潮」2023年2月2日号 掲載