今日Jリーグが開幕する。

 今季の特徴は、J1が2チーム増えて20チームとなったこと。初昇格の町田ゼルビアや、16年ぶりに復帰を果たした東京ヴェルディが新風を吹き込む。

 目玉は、ヴェルディの初戦、対横浜Fマリノス戦だ。ともに、1993年J創設時の10チーム“オリジナル10”である。人気を二分していた両チームは、記念すべきJリーグ元年の開幕戦を旧国立競技場で戦った。今回の舞台も国立で、“伝統の一戦”が再現される。

 ――とひとしきりあおってみたものの、どれほどの人が「観に行ってみるか」と思われただろうか。

「大物がいない」

 Jリーグは、相も変わらず盛り上がっていない。

「昨季、イニエスタというスーパースターが去り、ビギナーが『この選手を観に行こう』と思えるような大物がいなくなってしまった」

 とスポーツ紙記者が嘆く。

「昨季J2だったヴェルディにスターがいないのは仕方ないとして、強豪マリノスも点を取るのは地味な外国人選手ばかり。まあ、昨季のMVPが欧州出戻りの大迫勇也ですから、推して知るべしですけどね」

無料招待キャンペーン

 そんななかで、ビッグネームの招聘(しょうへい)が期待されていたのが町田だった。

「運営は、傘下のABEMAがW杯カタール大会を中継した『サイバーエージェント』の子会社。藤田晋社長のポケットマネーでイニエスタ級の大物を獲得してくれるのではないかと期待していたのですが、残念ながらめぼしい補強はありませんでした」

 そんなわけで、スポーツ各紙も意気消沈。

「Jの記事の出稿は少ないですね。各クラブが宮崎や沖縄で行っていたキャンプも、記者を派遣することなく、必要ならばリモート取材で済ませていました」

 このままでは、開幕してもスタジアムに閑古鳥が巣を作りそうだ。が、それを阻止すべくJリーグはいま、〈無料招待〉というキャンペーンに打って出ている。なかには〈子供無料〉〈シニア無料〉〈○○県民無料〉〈応援ユニフォームプレゼント〉等々さまざまな趣向を凝らした企画も。

 ――と聞いたら、あなたも少しはスタジアムに足を運びたくなった?

「週刊新潮」2024年2月29日号 掲載