7年約161億円(当時)でニューヨーク・ヤンキースに入団した田中将大(31)の契約が満了した。

「ヤ軍とマー君は今、足元を見合っている状態です」

 と大手紙MLB担当記者が語る。どういうことか。

「まず、ヤ軍がどうしてもマー君を引き留めたければ、シーズン中に契約交渉したはず。それをしなかったのは、そこまで必要ではないということ。ただ、ヤ軍はマー君を見限ったわけではない。“安ければ居てほしい”と思っているんです」

 シーズン中に話がなければ、次はいわゆる“クオリファイング・オファー(QO)”。Wシリーズ終了から5日間に限り独占交渉できる球団側の権利だ。金額は「MLB年俸上位125名の平均額」と決まっていて、今年は約20億円。契約期間は1年に限られる。

「マー君の現在の市場価格は年俸14億〜16億円。なので、QOはヤ軍には割高です。ただ、1年契約なら球団側のリスクは低い。QOの可能性は十分あります」

 マー君にはおトクなQO。だが、彼はそれを突っぱねるかもしれないのだとか。

「MLBは10年プレーすると年金が満額支払われます。ですから、マー君としてはこの機会に3年契約を結びたいところ。もう1年ヤ軍で働いてから契約では、年齢的に衰えつつある彼にとってはリスキーですから」

 QOをヤ軍が回避またはマー君が拒否すると、最後は全30球団の争奪戦に突入だ。実はここにあえてヤ軍が参入する手もあるという。

「マー君はヤンキースを気に入っていて、奥さんもニューヨークに慣れている。子供もまだ小さい。ヤ軍は“ちょっと高い給料が貰えるからといって田舎に単身赴任はしたくないよね?”と足元を見て、相場より安く射止めることができるかもしれないんです」

 マー君とて黙っていない。

「ヤ軍は、彼以外にも2人のローテーション投手と契約が切れます。マー君はこの7年間ほぼ休まずローテを守り続けましたから、“来季以降も僕が必要でしょ?”とやり返せばいい」

 海の此方でも、“楽天が田中獲得に年俸25億円を用意”なんて報道が。

 はてさて、彼は来季、どんなユニホームを着ているのだろうか。

「週刊新潮」2020年10月29日号 掲載