《ここまで強烈な解説聞いたことないわ》──こんなツイートが投稿されたのも当然だろう。J-CASTニュースは6月23日、「巨人・井納に『野球人生が終わりに近づくような4球』 谷繫元信の辛辣解説にネット騒然『エグい』」の記事を配信した。

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 巨人の投手・井納翔一(36)のピッチングが話題となったのは、6月22日の対DeNA戦(東京ドーム)だった。

 5回表無死一塁の場面で、先発のC.C.メルセデス(28)は降板。2番手として井納がマウンドに立った。

 バッターは蝦名達夫(24)。井納は、古巣相手に2球連続のボール。3球目は暴投、そして4球目もボールで、簡単に四球を与えた。

 元中日の捕手で監督経験もある谷繁元信氏(51)は、ラジオの「ニッポン放送ショウアップナイター」(ニッポン放送)で解説を務めていた。

 J-CASTニュースによると、井納の暴投に谷繁氏は「びっくりしましたよ。どこに投げたのかなと思いましたよね」と困惑。

 四球で井納が交代になると、谷繁氏は以下に紹介する辛辣な解説を行った。これがネットで拡散し、話題になったというわけだ。

《今日というかね、これはもう井納の野球人生が終わりに近づくような、そういう4球だったと思いますよ》

1敗に1億円

 試合翌日の23日、井納は2軍落ちとなった。すぐに東スポWebが「【巨人】井納翔一が即二軍落ち 前日は1ストライクも取れずわずか4球即降板」の記事を配信し、やはり谷繁氏の解説を引用した。担当記者が言う。

「井納投手は2012年、ドラフト会議で3巡目の指名を受け、NTT東日本からDeNAに入団しました。その後、8年間で50勝60敗という成績で、20年にFA宣言して巨人と契約。2年契約で推定総額2億円の契約と報じられました」

 ところが、巨人に入団してからは、全く精彩を欠いてしまっている。

「21年3月、バンテリンドームでの対中日戦で、移籍後初先発のマウンドに立ちました。ところが1回を5安打4失点とKOされてしまいます。その後は敗戦処理などにしか使われず、1年目は登板5イニングで0勝1敗。26人の打者と対戦して11安打と3本塁打を被弾し、防御率は14・40と散々な成績でした」(同・記者)

 2年契約で2億円だから、1年1億円だ。なのに1年目は0勝1敗だったのだから、それこそ1敗に1億円の“人件費”を費やしたことになる。

 今季は6月27日現在、登板4回、2イニングで0勝0敗。日刊ゲンダイDIGITALは6月24日の記事(註)で戦力外の可能性を指摘している。これが現実のものとなれば、やはり1億円が無駄になる。

野上と工藤

 デイリー新潮は2021年10月、「大竹も野上も引退…巨人へFA移籍の全28選手を検証 最も酷かった野手と投手は?」の記事を配信した。

 この記事では、巨人がFAで獲得した投手の失敗例として、現在は巨人のスコアラーを務める野上亮磨氏(35)と野球解説者を務める森福允彦氏(35)を挙げた。

「野上氏はFAで西武から巨人に移籍しました。3年契約で推定総額4億5000万円と報じられました。しかし、3年間の通算記録は5勝7敗2セーブ8ホールドと、期待外れに終わったのです」(同・記者)

 4億5000万円を費やし、5勝2セーブ8ホールドを買ったことになる。これがどれだけ高価なものについたかは、工藤公康氏(59)の実績を見ればよく分かる。

「工藤さんは99年オフにFAでダイエー(現・ソフトバンク)から巨人に移籍しました。あえて1年契約とし、推定年俸は2億2500万円。移籍1年目の2000年は、12勝5敗の成績でした。野上さんの1年平均を割り出すと、年1億5000万円で、1・66勝0・66セーブ2・66ホールドという数字になります。やはり工藤さんとの差は大きいと言わざるを得ません」(同・記者)

0勝0セーブ0ホールド

 森福氏は2016年オフにFA宣言し、ソフトバンクから巨人に移籍した。3年契約、推定総額4億円と報じられた。

「しかし、17年から19年の3年間で、1勝3敗0セーブ9ホールドという記録しか残せませんでした。これも1年平均を出すと、年1億3333万円で、0・33勝3ホールドという数字になります」(同・記者)

 だが井納の場合は、2年間で0勝1敗0セーブ0ホールドという数字だ。まさに2億円をドブに捨てたと言っていいだろう。

 率直に言って、巨人がFAで獲得した投手で、これほど酷い成績だった選手はいない。これからのシーズンで“奇跡”が起きない限り、井納が「FA移籍ワースト投手」の座に就いてしまいそうだ。

註:“投壊巨人”補強組の無様…4球で二軍落ちの井納は戦力外、離脱中の山口俊はトレード要員(日刊ゲンダイDIGITAL:6月24日)

デイリー新潮編集部