CS進出さえ黄信号が灯る今年の巨人。常勝軍団の体たらくが許せないのは球界最長老の名将。原辰徳監督(64)のダメ采配からキャプテン坂本勇人(33)の堕落まで忖度なく指摘し、あるべき姿を指し示す。

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「原監督は野球を知らないんです」

 と単刀直入に批判できる野球人。かつて球界一の遊撃手といわれ、監督としてはヤクルトを1回、西武を2回、日本一に導いた廣岡達朗氏(90)である。

「巨人は日本シリーズに出るのが当然で、負けたら監督はクビ、という伝統のもとで練習するチームなのに、原が伝統を守らない。伝統は個人が変えるものではありません。アメリカでも選手はヤンキースに入ればヒゲをそるのに。でも、原は年俸2億円の3年契約じゃ辞めないよ」

 要は、毎年優勝を逃しても、居座ったうえで威張っている監督は「野球を知らない」というのだ。

「監督とコーチが死ぬ思いで研究し、指示を出さなきゃいけないのに、いまの巨人には命を張るコーチがいない。それに弱いチームを強くするのが名監督。弱いチームほど問題があって教える人には勉強になるので、原も弱いチームで勉強してから巨人に戻ればよかった。フロントも原がバカだと思ったら、外で勉強させなきゃダメだ」

競争相手を作れ

 具体的には、どういうところが問題なのか。

「誰をどのポジションに固定し、競争させて成長を促したいのか、まったく見えてこない。たとえば坂本。新人のとき俺が教える機会が1回だけあって、優秀な選手で将来が楽しみだ、と思ったが、そこから一つもうまくなってない。今シーズン、坂本が故障で離脱中、中山礼都(20)が一生懸命やっていた。能力あるコーチが中山を教えれば、坂本もケガしてたら俺の出番がなくなると危機感を持つよ。中山を競争相手にすれば坂本も伸びるのに、そういう循環が足りない。それはいまの首脳陣の問題です」

 むろん、話はほかの選手にも及ぶ。

「丸佳浩(33)がホームランを打つと原監督が両手で丸を作りますが、そんなことしていたらダメ。丸には5年契約で何十億円も払っていて、それで2割8分前後の成績では役に立たない、というくらいで本来の巨人です。岡本和真(26)もいい選手だと思ってたけど、ぶくぶく太ってる。あれじゃ2〜3年で終わってしまう。主砲が2割5分では相手チームに睨みが利かないよ」

 いまの巨人は「お金をもらえればいい」という人ばかりで、みな「プライドがない」のが、最大の問題だという。

「週刊新潮」2022年9月29日号 掲載