言いがかりもここまできたか。8年前の招致決定以来続く韓国による五輪への難癖は、開幕1週間前になってエスカレート。福島県産食品が怖いと、選手村の食堂の利用を拒否したのだ。

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「やるせないな、と思いますよ」

 と絞り出すように述べるのは、福島県農業会議の鈴木理・代表理事会長である。鈴木氏はいわき市で長年、コメ作りに携わってきたが、

「原発事故以来、検査を繰り返し、安全な食材を提供する努力を重ねてきた。みな毎日福島の田んぼや畑でとれたものを食べていますが、調子が悪くなった人なんて一人もいませんよ。来てから食べられないと言い出すなんて、政治的なものとしか思えませんね……」

 選手村入り後、朝鮮出兵に応戦した抗日の英雄、李舜臣の名言をもじった横断幕を掲げるなど、早速喧嘩腰だった韓国チームだが、今度はこれだ。

 選手村の食堂に福島県産の食材が使われる可能性があるからと、わざわざ近隣ホテルを貸し切りに。キッチンに調理師らを送り込んで自前で弁当を作り、選手たちに届けるというのである。

「ほとんどパフォーマンスですよね」

 とは、五輪担当デスク。

 福島で生産される食材はみな、厳しい放射性物質検査を受け、基準値以下のものしか出荷していないのは周知の通り。

「そもそも外から食事を取るのは自由。わざわざホテルを貸し切りにする必要なんてない」(同)

 2013年に東京開催が決まって以来、韓国は、「旭日旗を会場に持ち込ませるな」「地図に竹島を書き込むな」など、事ある毎に、ボイコットまでチラつかせ、嫌がらせを続けた。

 元駐韓大使の武藤正敏氏が言う。

「一昨年には、韓国の国会議員が“日本は放射線量の高い地域に競技会場を設定している。放射能オリンピックだ”と言っていました。“問題ないからやめろ”と本来なら韓国政府が言わなければいけないのですが、文政権がするわけがないですからね」

「週刊新潮」2021年7月29日号 掲載