先週日曜の小倉で新馬戦を連勝し、JRA通算100勝に王手をかけた永島まなみ騎手(21)=栗東・高橋康。「何とか今週決めたいですね。トレセンでもたくさんの方に声を掛けていただいているので」と力強く意気込んだ。

 飛躍の一年となった昨年はキャリアハイとなる50勝をマーク。そして、デビュー4年目を迎えた今年はマーメイドS(アリスヴェリテ)で重賞初制覇を飾るなど、一歩一歩着実にステップアップを続けている。

 常々、大先輩の横山典からもらったアドバイスが、飛躍のきっかけと明かしているまなみ。「一頭一頭の特徴を、一つでも多くつかめるようにと心掛けています。今も横山典さんや川田さん、坂井さん、西村(淳)さんと、たくさんの先輩方にアドバイスを頂いています」。飽くなき探究心を持ち、日々競馬と向き合っている。

 今週は、日曜小倉6R新馬で自身が名付け親となったスリールミニョン(牝2歳、栗東・高橋康)にも騎乗。「先週初めて乗りましたが、気が良くて自分からハミを取っていました。長くいい脚を使ってくれそう」と楽しみにする。

 「現状に満足せず、これからも、もっと上を目指せるように頑張りたい」−。成長を続ける21歳。熱い闘志を燃やす彼女にとって、100勝は単なる通過点にすぎない。(デイリースポーツ・小田穂乃実)