「高校野球神奈川大会・開会式」(5日、横浜スタジアム)

 第106回全国高校野球選手権神奈川大会の開会式が行われ、川崎北の主将・佃陵汰内野手(3年)が選手宣誓を行った。

 大役を終え、「最初は緊張していたんですけど、やった後は楽しかったなと思います。自己採点は100点です」と笑顔。宣誓は、同校の川村太志監督が日頃から選手たちに伝えているモットー「一生懸命が1番かっこいい」というフレーズを中心に、マネジャーを含めた3年生15人全員が必ず入れたい言葉を出し合って決めたという。「言葉のままになっちゃうんですけど、一生懸命に全員がやってほしい。どこかで誰かがやってくれるという気持ちではなく、自分自身がやって周りも動かすという気持ちかなと思います」と思いを込めた。

 また、夏の選手権大会のダイジェスト番組「熱闘甲子園」のテーマソングに起用された4人組バンド「ねぐせ。」の「ずっと好きだから」の歌詞を取り入れ「心に残ったので、その感情を真っすぐに表現したいと入れました」と明かした。初戦となる8日の川崎工科戦へ向けて「見ている人たちを楽しませるようなプレーをしたい」と力を込める。

 選手宣誓の全文は以下の通り。

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 宣誓

 われわれ選手一同は、一度きりの高校生活を真摯に野球と向き合ってきました。朝起きて考えるのは野球のことばかりで、練習で失敗と成功を繰り返し、失敗した数だけ成長してきました。

 どんなに悔しくても、ずっと好きだから続けてこられた高校野球。苦しい時も最高の仲間たちと助け合ってきました。

 今まで支えてくださったたくさんの方々への感謝と恩返しを胸に、ゲームセットの瞬間まで高校生らしい全力プレーをし続けます。

 そして「一生懸命が1番かっこいい」ということを証明する最高に熱い夏にすることをここに誓います。