「ヤクルト3−10巨人」(5日、神宮球場)

 巨人が15安打10得点と打線爆発で連勝を飾った。3番・ヘルナンデスが初回に先制打を放ち、15試合連続安打で打線の口火を切る活躍。先発の戸郷が、七回途中7安打3失点で7勝目とし、節目となるプロ通算50勝を飾った。

 試合は初回、先頭の丸が中前打で出塁。吉川が右前打でつなぎ無死一、三塁を作った。ここで打席にヘルナンデス。6月は打率・352と、リーグトップの数字を残した助っ人が初球、高めに浮いた142キロの直球を見逃さなかった。中前に運ぶ適時打で先制点を奪った。

 「打ったのはストレート。貴重な先制点になって良かったよ」。ヘルナンデスは3日の中日戦でも先制3ランを放った。助っ人の流れに乗って2死二、三塁から岸田が「食らいついていった」と左前に2点適時打。三回には一、三塁から右犠飛、九回にも左越え3ランを放つなど、プロ初の6打点とバットでも活躍が光る。

 2−5の七回には、丸が先頭で打席に立ち、とどめとなる6号ソロ。「点を取られた後だったので、何とか点を返せるようにと思って打席に立ちました。自分でもびっくりするくらいうまく打つことができました」と、自画自賛の一打で傾きかけた流れを引き戻した。

 投げては先発の戸郷が七回途中まで粘りの投球。1死から中村に中前打、代打・増田に四球を与えたところで降板。マウンドでは悔しそうな表情を浮かべたが、2番手の中川が1点を失いながらもリードを守った。