「阪神2−4ヤクルト」(17日、甲子園球場)

 阪神の連勝が2で止まった。0−4の六回に4番・大山悠輔内野手(29)が右前適時打を放ち反撃ムードを高めた。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「存在感は大きい」と痛感。2軍降格中の佐藤輝明内野手(25)の今後にも期待した。

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 やっぱり4番の存在感は大きいですね。六回、スタメンに復帰した大山選手の右前適時打が飛び出すと、球場の雰囲気、反撃ムードがグッと高まったように感じました。前日スタメンを外れたことは衝撃的でしたが、何か復調のきっかけを与えようとしたのだと思います。大山選手もいつもと違う気持ちで試合に臨んだはずです。その結果、二回の1打席目に左前打が生まれました。三遊間を破る、すごく気持ちがこもったヒットでした。

 野球は数字がモロに出てしまうスポーツです。現状は良いと言えませんが、1年間のスパンでみると大山選手は不可欠な存在です。昨年も4番にどっしりと座ってチームは優勝していますから、交流戦に向けて状態を上げてほしいですね。

 2軍降格してしまったテルもそうです。今はとにかく「特守やれ!」と伝えたいですね。僕が言わなくても本人が一番分かっていると思います。特守も自分から志願したそうですし。昨年も悔しい思いをした後に1軍で爆発しています。次やりかえすしかない。“超人テル”を見せてほしい。アレンパには必要なピースですから。ファンも待っていると思います。