かつお節はこんなにすごい!「おかか」ごはんからおつまみまで簡単&贅沢なかつお節レシピ集

かつお節はこんなにすごい!「おかか」ごはんからおつまみまで簡単&贅沢なかつお節レシピ集

 筆者の実家では、かつお節といえば削るものであった。木製の削り器にかつお節を滑らせ、削りたてを食べる。ほうれん草や小松菜のおひたしのトッピング、おにぎりの具材など、必要なときに必要なだけ削る。小さく細くなったかつお節のかたまりは、確か出汁を取るために使っていたような気がする。最後まで無駄にしない。いつしか、我が家のかつお節は手軽で便利なパック入りのものへと変化していたが、今思えば、使うときに削るというのはなんと贅沢な食べ方であったろうか。『うまい!「おかか」ごはん』(にんべん/講談社)は、母の削ったかつお節を思い出させてくれる一冊だ。

 筆者がもっとも好きなかつお節の食べ方は「おかかごはん」である。本書の表紙の真ん中を飾っているような感じのもの。炊きたてごはんにかつお節をのせ、軽くしょう油をかけて食べる。実のところ、しょう油なしでもいける口だが、ここで紹介されているバターをのせてしょう油をかける食べ方を試したところ、これもおいしい! ポイントは、いかに炊きたての熱いごはんにのせるかで、それによってバターが程よく溶けてくれるのだ。

 常温でバターが適度に柔らかくなっているのも食べやすいが、個人的にはのせる直前まで冷やし、溶けた部分と冷んやりした感触を同時に味わうという食べ方もなかなかよい。しょう油とバターの組み合わせはおすすめである。

 しかし、考えてみると、かつお節とはなんと便利な食べ物であろうか。そのまま食べることもできるし、出汁も取れる。チャーハンのようにごはんなどに混ぜてしまうと、一見存在感が消えてしまうビジュアルになるが、実際には違う。旨みとなって全体を引き締めてくれるのだ。そして何より栄養価が高い。タンパク質と必須アミノ酸が豊富で、その食べやすさから離乳食としてもいいと思う。ごはんにのせる以外にも野菜にのせたり混ぜたりと、洋食や中華、エスニック料理でも違和感はないから不思議だ。

 レシピを考えたにんべんは、創業はなんと元禄12年(1699年)というからすごい! 現在では普通になっているパック入りかつお節を最初に開発し、商品化したのも、にんべんなのだそうだ。透明の袋も特殊なもので、かつお節を風味よく保存する秘密が隠されている。

 実は今回、本書が目にとまるきっかけになった出来事がある。前述した子どもの頃に母がやっていたように削り器でかつお節を削る生活をしようかと思い立ったのが始まり。削り器はどこで買えばいいのだろう? 合羽橋か? 肝心のかつお節は?などと考えていると、にんべんの公式サイトで発見。つまり、にんべんで削り器が購入できるということ。これ、結婚のお祝いにもいいと思う。今はなかなか自分で削る人もいないかもしれないが、やはりときどき食べたくなる。本書でも書かれているが、かつお節は日本人のソウルフードだ。

 本書は全部で5章に分かれ、おかかごはんのようにのせてすぐに食べられるもののほか、野菜も使ったおかずや出汁として使う料理、そしておつまみとバラエティー豊富に95点ものレシピが掲載されている。これらは全てにんべんの社員が考案したものだそうだ。かつお節への並々ならぬ愛情を感じつつ、今日はおいしいかつお節料理を堪能しよう。

文=いしい


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