1位は年収226万円!

年収が低い会社ランキング2021【全1001社・完全版】


5社中に小売業2社

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2021」をお届けする。対象は、単体の従業員数が100人以上の企業とした。

 7月に記事を配信した『年収が高い会社ランキング2021』では、年収2000万円超が1社、1000万円超が62社という結果になった。

 では、最新版の年収が低い会社ランキングの上位の顔触れは、果たしてどうなっているだろうか。早速、確認していこう。

226.1万円で
トスネットが1位

 今回、平均年収の低さで1位となったのは、本社が宮城県仙台市の警備事業会社トスネット(サービス)で226.1万円だった。前年度比で13.1%減少し、300万円を割り込む水準となった。交通誘導や施設、列車見張り警備事業を手掛けている。従業員数は156人で、平均年齢は43.3歳となっている。

 上位5社のうち、サービス業の企業は同社だけだ。

 上位5社のうち、小売業は2社入った。3位の井筒屋が294.4万円(同684人、同48.6歳)、5位のバロックジャパンリミテッドが299.0万円(同1428人、同29.3歳)となっている。

 井筒屋は福岡県北九州市の老舗百貨店で、バロックジャパンリミテッドは東京都目黒区に本社を置くアパレル企業だ。

 一般的に、サービス業や小売業は労働集約的な産業で、日本は欧米の同業と比べて生産性が低い。中小企業の比率が高く、年収が金融やメーカーとの比較で見劣りするため、人材確保に苦労している企業が多い。

 サービス、小売業以外の業種では、水産・農林のアクシーズが285.6万円(同959人、同36.0歳)で2位、情報・通信のアイフリークモバイルが295.6万円(同370人、28.5歳)で4位と、それぞれ1社ずつ入っている。アクシーズは、鹿児島県鹿児島市に本社がある鶏肉国内大手である。アイフリークモバイルは、写真加工や絵本アプリなどの携帯電話向けモバイルコンテンツサービスなどを扱っている。

 なお、上位5社全てが平均年収が300万円を切っている。

 ランキング完全版では、平均年収が低い1001社を掲載している。ちなみに、1001社のうち、300万円以上400万円未満は126社に上った。業種別の動向も整理しているので、ぜひ確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)