『週刊ダイヤモンド』2月11日号の第一特集は「一度覚えたら忘れない 英語勉強法」です。新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン会議が浸透し、国内にいても英語力が求められるようになりました。加えて、新学習指導要領によって小中学校、高校の英語の授業の難易度がアップ。訪日外国人も急増し、親も子も孫も英語を学ぶ時代が到来しています。英語力が高いほうが年収が高いというデータも出ています。せっかくなら「忘れない」魔法のメソッドで楽しく勉強するのはいかがでしょうか。(ダイヤモンド編集部 浜根英子)
ビジネス英語の最高峰「商社の英語」を2週間で身に付ける!集中講座
親も子も孫も3世代みんなが
英語と向き合う時代
電機メーカーに勤務する50代男性は会社が最近、英語を社内公用語にすると宣言したことにワクワクしている。
会社の将来にとって良いと思うし、数年前から始めた英語学習のモチベーションが上がる。個人的なことだが、定年後のセカンドライフでは海外で開催される音楽のコンサートを見て回るのが楽しみ。英語の公用語導入を機に、会社から英語学習のサポートが受けられるならありがたいと、ちょっと期待している。
自動車メーカーに勤務する寺村実氏(50代)は、仕事で英語を使っていることもあって、40代のときに集中的に学習に取り組み、英検準1級を取得した。
それがプライベートにも生き、2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、英語の対応ができるボランティアとして参加した。
まだ先のことではあるが、セカンドキャリアで活用していくことも見据え、さらに英検1級を目指そうと考えている。
「会社で英語が公用語になるなんて怖い」「何とか逃げ切りたい」──。英語に対して及び腰の中高年は多い。
しかし、今逃げ切ったところで人生100年時代に英語を拒絶したまま過ごすのは、味気ない。人生の幅を狭めてしまう。旅行は国境を越えるのが当たり前だ。
50代男性の英語力「年収格差」は1.5倍
英語に「逃げ切り世代」なんてない!
また、定年がちらつき始めるといっても、50代こそ英語力が収入を左右するという調査結果もある。下図のように、英語力のある50代の男性の年収は、50代男性の平均年収の1.5倍だ。女性の場合の「年収格差」は2.2倍へと広がる。
もちろんバリバリの現役世代は英語から逃げれば、多くの企業において出世の道が閉ざされる。半面、英語ができれば転職を含め、成り上がりの道が開かれる。
そして子供や孫の世代は、昔よりも難度の高い英語教育にシフトしている。受験に勝つには英語がキーファクターになる。
英語に「逃げ切り世代」なんてない。親から子や孫まで3世代、英語と向き合う時代になった。