1位は2101万円!

年収が高い会社ランキング2023最新版【平均年齢40代・従業員100人未満・300社完全版】コメダやスクエニは何位?


利益率が非常に高く業績好調

 ダイヤモンド編集部の名物企画である「年収ランキング」は、これまで、さまざまな切り口でランキングを作成してきた。とはいえ、約4000社ある上場企業を余すことなく紹介してきたか自問すると、首をかしげざるを得ない。

 そこで今回は、単体従業員数100人未満で、かつ、従業員の平均年齢が40代の上場企業に「あえて」対象を絞ってみた。

 作成には、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収データを使用した。対象期間は、2022年5月期〜23年4月期。

 果たしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位は、光通信で、平均年収は2101.8万円だった。同社は1988年設立、90年代の携帯電話・PHSの普及期に携帯電話販売代理店で急成長した。現在はインターネット回線や宅配水販売、電力や保険の取り次ぎ販売など多岐にわたる事業を展開している。単体従業員数は5人だが、連結従業員数は4488人に上る。

 ランキングの対象機関である23年3月期の売上高は6439億円(前期比12.4%増)、営業利益866億円(3.6%増)、経常利益1184億円(9.2%増)、純利益913億円(4.4%増)と利益率の高さが目立ち、好調だった。

3位はフジテレビの持ち株会社
5位は社名変更した医薬品ベンチャー

 2位は神奈川県に本社を置くマクニカホールディングス(HD)で、平均年収は1719.5万円。半導体やIC(集積回路)など電子部品の専門商社で、半導体需要の活況が追い風となり業績は絶好調だ。単体従業員数は30人だが、連結従業員数は4203人に上る。

 今回の年収ランキングは従業員数100人未満の上場企業に対象を絞っているため、持ち株会社が上位に入りやすい傾向がある。持ち株会社の傘下には多くの連結子会社などがあり、それら企業の平均年収とは異なることを留意してほしい。

 3位は、フジサンケイグループの持ち株会社、フジ・メディア・ホールディングスで、平均年収は1580.0万円だった。単体従業員数は48人だが、連結従業員数は6327人に上る。グループ傘下にはテレビ局のフジテレビジョンや、ラジオ局のニッポン放送がある。

 4位は、スパークス・グループで、平均年収は1356.0万円。投資顧問・資産運用を主業務として1989年に設立された会社だ。単体従業員数は31人で、連結従業員数は173人。

 5位は、医薬品のネクセラファーマ(旧そーせいグループ)で、平均年収は1344.8万円だった。同社は2024年4月1日に現在の社名に変更している。単体従業員数は32人で、連結従業員数は202人。前身会社は1990年にバイオ医薬品の研究開発と技術移転事業を目的に設立された。なお、前の社名は長州藩主、毛利敬親が家臣からの進言に常に「そうせい」と返答していたことにちなんで命名したものだったそうだ。

 ランキング完全版では、6位〜300位の企業を一挙に公開する。朝日放送グループHDやスクウェア・エニックス・HD、東急不動産HDといった有名企業が多数ランクインしているので、チェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)