どんなデニムが僕らのワードローブに入るべきか? 「トラッド」という我々の愛する大きなテーマに沿って厳選し、シルエットやデザインごとに5つのカテゴリに分類した。レギュラーストレート、ワイドフィット、トラウザーズ、フレア、ミリタリー……今回ピックアップするのは、「レギュラーストレート」。その名の通り「レギュラーストレート」はデニムパンツが誕生したその時から150年以上が経ったいまでもスタンダードであり続けているスタイルだ。これからも廃れることなんてまずないだろうから、この春は末長いお付き合いの一本を探してみよう。※着用モデル/177センチ、66キロ ※ウエストおよびレングスはモデルの体型に合わせて調整している場合があります
1.Pherrow’s|Lot 466SW
着用サイズ表記/3260年代後期から70年代の気分を踏襲したすっきりめのフォルム。シャトル織機で織り上げた生機デニムの美しい縦落ちやアタリに期待。洗い後に糊を効かせたスターチドウォッシュ済み。2万1780円(フェローズTEL03-5725-9577)
2.JOHN MUNG DENIM|1980s ジョンマンジーンズ
着用サイズ表記/34ベルベルジンの藤原裕氏がデザインし、ウエアハウスが生産するプロジェクト第4弾。ジョン万次郎による1stモデルから100年を経た1980年代、ジョンマンデニムが存続していたら……。3万9600円(ジーンズファクトリー卸団地本店TEL088-861-5100)
3.SCYE BASICS|セルビッヂデニムストレートレッグジーンズ
着用サイズ表記/3024年春夏の新型。経に米綿とオーストラリア綿をブレンドした7番手のムラ糸、緯に6番手のストレート糸を使った赤耳デニム。太ももから裾にかけて、ほぼ垂直直下のすっきりストレート。2万6400円(マスターピースショールームTEL03-6407-0117)
4.RESOLUTE|リゾルト 711
着用サイズ表記/3250年代のワークパンツがベースながら、ヒップ周りをコンパクトにして日本人が穿いてもジャストフィットに見える仕上がりに。股上は浅め、膝下はテーパードを効かせないシルエット。2万8600円(エスビープラニングTEL03-5774-8071)
5.BONCOURA|ボンクラXX
着用サイズ表記/30原綿の産地や配合からこだわり、ピュアインディゴで限界まで濃くした染色、ボンクラ特別仕様にチューンした旧式の力織機など、妥協なきオリジナルのイケ綿デニム生地でXXをオマージュ。4万1800円(サロン ボンクラTEL072-968-7073)
6.The REAL McCOY’S|Lot 001XX
着用サイズ表記/3350年代の5ポケットを再現。締まったウエストから裾にかけて弧を描くように伸びるテーパードラインは当時の王道シルエット。14.5オンスの生地には端番手という不均一な糸を使用。3万5200円(ザ・リアルマッコイズ東京TEL03-6427-4300)
7.FENDART|ジーン 901
着用サイズ表記/41 1/2メゾンクオリティのトラウザーズブランドから登場した5ポケットデニム。ブランド名は仏語でパンツの俗称。白に近い生成りの綿糸を使ったステッチは、洗うとインディゴが移染してニジむ。3万8500円(メイデンズショップTEL03-5410-6686)
8.YAMANE INDUSTRIES|Lot.1990 No.0 レギュラーストレート
着用サイズ表記/3415オンスの地厚な生地は、ムラ糸を使って旧い力織機でゆっくり織り上げている。ムラがあるぶん、しっかりとしたタテ落ちが楽しめるうえ、糸が詰まっていないので軽くて風通しもいい。3万6300円(ヤマネ・インダストリーズ近江八幡店TEL0748-43-1995)
9.CIOTA|ニューストレート5ポケットパンツ
着用サイズ表記/34ストレートデニムが24春夏にフルリニューアル。生地は糊抜き、防縮、斜行止め、毛焼きなどをしていない生機に変更。シルエットは全体のバランスを70年代のヴィンテージに近づけた。2万9700円(シオタ customerservice@ciota.jp)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)
著者:2nd 編集部