NYダウと呼ばれるアメリカの株価指数、ダウ・ジョーンズ工業株価平均が5月中旬、4万ドルを初めて突破しました。ダウ工業株30種平均とも呼ばれることから分かるとおり、アメリカの代表的な銘柄30種で構成されています。ダウ・ジョーンズ社による株価指数の公表は1884年ごろから行われ、1928年に30銘柄になったそうです。

日本の証券取引所では、企業を4桁の数字で表す銘柄コードが使われていますが(2024年1月4日以降に新規上場の承認を受けた株についてはローマ字も使われている)、アメリカでは「シンボル」「ティッカーシンボル」と呼ばれ、アルファベット数文字で表されます。

次の3つはいずれもNYダウ(30種平均)の構成銘柄のティッカーシンボルですが、どの会社か分かるでしょうか?ティッカーシンボルは、会社名のイニシャルや短縮した形で作られています。たとえばアップルはAAPL、アマゾンはAMZNといった形です。これをヒントに考えると分かるかもしれません。

① DIS
② CAT
③ MCD

■各分野で世界トップクラスの企業ばかり

まず①のDISは、ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Co.)です。ディズニーランドなどのテーマパーク運営だけでなく、映画・テレビ、音楽、ゲームなど幅広いコンテンツを有するエンタメ複合企業で、ピクサー、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルムなども抱えています。採用されたのは1991年5月です。

②のCATはキャタピラー(Caterpillar Inc.)。ブルドーザーや油圧ショベルなど建設機械や鉱山機械のメーカーで、天然ガスエンジン、産業用ガスタービンエンジンも製造しています。キャタピラー(Caterpillar)は、芋虫や毛虫の意味で、日本キャタピラーによると、「CATERPILLAR(キャタピラー)」および「CAT」はCaterpillar Inc.の登録商標だそう。ダウ平均には、1991年5月に採用されました。

③のMCDはマクドナルド(McDonald's Corp.)。イリノイ州シカゴに本社を持つ、言わずとしれた世界的なファストフードチェーンで、2023年時点で4万店以上を展開しています。1985年10月に採用されたそうです。

今回取り上げた3社はすべてNY証券取引所上場。なお現在の30銘柄は2024年2月の銘柄入れ替えで発表されたものです。

●答え

① DIS……ウォルト・ディズニー・カンパニー
② CAT……キャタピラー
③ MCD……マクドナルド

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻 美希