ボーナスを減らされると誰もが困るはずですが、もしもボーナスを減らされたり、払われなかったりしたら、どうすればいいのでしょうか。会社に支払うよう請求できるのでしょうか。

■ボーナスを払う義務は企業にはない

毎月の給料とボーナスの違いは、賃金を毎月1回以上、一定の期日を定めて全額支払う義務が企業にあるということです。ボーナスは払うかどうかは会社の裁量で決めらています。これは労働基準法第24条で定められていて、絶対に支給しなければいけないというものではりません。

ボーナスを払うかどうか、いくらにするかは、企業と従業員の労働契約や就業規則で決められることです。入社するときにサインした労働契約書や勤務先の就業規則を確かめましょう。

そうした書類に毎年必ず決まった額のボーナスが夏と冬に出ると書かれていれば、減額や不支給は“違法”です。

しかし普通は、ボーナスを支給する旨が書かれていても「会社の業績の著しい低下その他やむを得ない事由がある場合は支給しないことがある」と書かれています。

この場合、コロナや円安で業績が悪化して会社がボーナスを減らしても、規則に従った対応なので問題ありません。

■減額するとき会社には事前に通知する義務はない

ボーナスについて法律上の決まりがない以上、減らしたり、払わなかったりする場合に、従業員に知らせるかどうかも企業の自由です。

事前に通知することが労働契約書や就業規則に書かれているなら別ですが、ボーナスが急に不支給になって生活に困っても、従業員は抗議できません。

ボーナスはまとまった額が入るので、生活資金や住宅ローン・クレカ払いの返済など、あてにしている人も多いでしょうが、会社の業績次第で減る可能性がある点には要注意です。

以前と同じ額がもらえると思い込んでいると困る場合があるので、支給額はよく確かめておきましょう。

文・大垣秀介(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部