独身の人は、おひとりさまの老後を過ごすこととなるが、老後の一人暮らしの生活費はいくら必要なのか。また、独身の人は、特に老後におひとりさまを迎えることに不安を感じているかもしれない。安心しておひとりさまが老後を過ごすためには、今から何をすべきなのだろうか?

■老後のひとり暮らしはいくら必要?年金で足りる?

「老後の生活費」に不安を持っている人は多いが、その際に重要なのが、夫婦2人分必要なのか、1人分なのかという点だ。全国の65歳以上の世帯のうち、一人暮らしが3割を超えているという。老後に一人で暮らす場合、生活費はいくら必要なのか考えてみたい。年金で足りるのか?

●老後ひとり暮らしの生活費はいくら?

高齢者ひとり暮らしの生活費は平均で毎月約13万3100円だ(総務省による)。年金などの収入から生活費や社会保険料を引くと、毎月8000円近い赤字になりそうだ。

生活費のうち大きな割合を占めるのが住居費だが、その平均は1万4000円。つまり、ほとんどが持ち家のようだが、もし賃貸なら家賃の分だけ平均よりも支出が増えてしまう。

平均的な65歳以上の世帯の生活費はこのようになる。

収入13万7000円
支出(社会保険料)1万1500円
支出(生活費)13万3100円
食費3万6600円
住居費1万2400円
水道光熱費 1万3000円
医療8200円
交通・通信 2万6800円
その他3万6100円
毎月の赤字額 7700円

●年金はいくらもらえる?

老後の収入の大きな柱と考えられるのが「年金」だ。年金はいくらもらえるのか。

月額の平均は国民年金のみで平均5万6000円、厚生年金は14万4000円だった(厚生労働省)。

厚生年金では給与から一定割合(現在18.3%)が天引きのため、給与の額や勤続年数(加入月数)により年金額も変わる。

国民年金については、自営業者や無職の時期に加入する。そのため国民年金と厚生年金の両方を受け取るケースもあり、年金の支給額には個人差がある。

自分の年金額は誕生月に届く「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で見込み額が分かる。生活費と比べて足りるかどうか確認しておきたい。

■老後が不安すぎる!40代おひとりさまが今から備えるべきこと

40代で一人暮らしをしていると、お金も時間もある程度自由に使えるだろう。一方で、「このままずっと独身だったら老後はどうなるのか」と不安を感じることもあるかもしれない。40代おひとりさまが安心して老後を迎えるために、今からできることにはどのようなものがあるのだろうか?

●老後の生活費の目安を把握する

総務省の「家計調査報告(家計収支編)2021年平均結果」によると、65歳以上の単身無職世帯の支出は月14万4,747円だ。

支出の大部分を占める消費支出のうち、最も高いのは「食料」の3万6,322円(27.4%)で、「住居」は1万3,090円(9.9%)となっている。

あくまでも平均であり、誰にでもそのまま当てはまるとは限らないが、老後の生活費を把握するうえでひとつの目安にはなるだろう。

一生賃貸で暮らす場合は家賃を払い続ける必要があるため、住居費の負担が増える可能性がある。

●老後の収入や生活費を予測して今から資金を貯める

独身のまま老後を迎えた場合、収入や生活費がいくらになるかを予測したい。

老後も働くなら一定の収入を確保できるが、定年後はこれまでより収入が下がるかもしれない。働かない場合は、基本的に年金収入のみとなる。

住宅ローンがない持ち家があり、図書館などの公共サービスを活用できるなら、お金をかけなくても楽しく過ごせるかもしれない。

一方で、趣味や旅行、友人との交流など楽しみながら豊かな老後を過ごしたい場合は、より多くのお金が必要になるだろう。

老後の家計が赤字になると考えられる場合は、今から資金を貯めることが大切だ。積み立てを活用し、収入から毎月一定額を貯蓄に回せば無理なく老後資金を準備できる。

文/編集・dメニューマネー編集部