コロナ禍は結婚式にも影響を与えており、新郎新婦が重視することが変わってきているという。最近では、費用を抑えた挙式も少なくないが、それでも結婚式には約300万円かかる。物価の高騰が続く中だが、給料は多くの企業ですえ置かれたままで、この大金を準備するのは楽ではない。どうやって工面すればいいのだろうか。

■結婚式のお金を工面する方法

ゼクシィの最新の調査で、結婚式には平均303万円かかるとされ、平均初婚年齢は夫が31歳、妻が29.4歳なので、20代でこれだけの金額を貯めるのは難しいだろう。結婚式の費用を工面する方法を見てみよう。

●親や親族に援助を頼む

まず誰もが考えることだろうが、親や親族に援助を頼むことを考えよう。

親や親族から金銭的な援助を受けた人は、結婚式の費用として平均162万7,000円を当てている(ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ)。

援助額としては、援助を受けた人の40%が100万円〜200万円未満を受け取っている。式にかかる費用の半分程度はまかなえるかもしれない。

●規模を小さくする

どうしても工面できない場合、規模を小さくする判断も必要だ。招待客1人あたりの費用は平均9万8,000円かかる(前出調査)。

たとえば、招待客を10人減らせば平均98万円削れる。結婚式の費用も300万円から200万円程度になるため、工面しやすくなるだろう。

■コロナ禍で結婚式にかかる費用はどう変わった?新郎新婦が重視することとは?

コロナ禍で結婚式の費用全体は縮小したが、項目別に見ると増加傾向の項目もある。新型コロナウイルス感染症の影響で、結婚式の価値観にどのような変化があったのだろうか?

●結婚式費用も招待客も減少傾向にある

2020年、2021年の挙式や披露宴・ウエディングパーティーの総額と招待客数は次の通り。

総額招待客数
2020年362万3,000円66.3人
2021年292万3,000円42.8人
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

2020年から2021年にかけて、結婚式費用の総額は70万円、招待客数は23.5人減少。これは、緊急事態宣言等の影響で、挙式や披露宴を延期、中止する事態が相次いだ結果かもしれない。開催したケースでも、規模を縮小した新郎新婦が多かったようだ。

●「おもてなし」重視で料理とギフト費用は増加

2020年に比べると、一人一人のゲストへの「おもてなし」を重視し、雰囲気作りに配慮する新郎新婦が増えたことが、「ゼクシィ」の結婚トレンド調査2021調べの「演出を決定する際に心掛けたこと」という項目を見ると分かる。

一人当たりの料理費用(飲み物を除く)の平均は1万6,100円で、2020年から500円増加。また、一人当たりのギフト費用の平均は6,800円で、2020年から900円ほど多くなっている。

文/編集・dメニューマネー編集部