「投資で成功している人には共通点がいくつかある」──。多くの顧客と接する銀行員はそれを感じとるという。中には資産を築いて早期リタイアする人もいるというが、そんなFIRE(Financial Independence, Retire Early)できる人には特徴があるようだ。投資で成功したり、FIREできたりする人には、どんな共通点があるのだろうか?
■銀行員が教える「投資で成功している人」の共通点
銀行員は多くの顧客と関わる中で、投資で成功している人には共通した特徴があると感じている。どんな人が投資で成功するのだろうか?
●複数の金融機関を使っている
複数の金融機関によるセカンドオピニオンは投資の成功に欠かせない。
たしかに、どこかの銀行に行けば、投資信託も債券も保険も手に入れられるが、同じ金融商品であっても、金融機関や担当者によって知識や販売ノウハウには大きな差がある。
そして金融機関や窓口の担当者は自分の都合で特定の商品を積極的に推すことがある。
特定の金融機関の担当者と信頼関係が深まると、金融機関の都合による販売であることに気付かなくなる。
●ネットに依存していない
投資に成功している人はネットだけに頼らずアナログの情報を大切にしている。
たしかにネットなら誰もが早く簡単に情報を手に入れられるが、信頼に値しない情報も数多くある。
自分が検索した言葉や、どんなサイトを見たかが、その後に出てくる広告やおすすめ記事に影響する。結果的に目にする情報が偏ってしまうのだ(自分が見たい情報しか見えなくなることを「フィルターバブル」といいます)。
新聞や専門誌などアナログの情報は、ある程度の客観性が保たれている。自分が見たくない情報にも触れやすく、貴重な情報源だ。
■銀行員が見た「FIRE」を達成したタイプ
「経済上の自立」を目標に、早期退職するチャレンジのことを「FIRE」といい、最近流行しているようだ。FIREした人には共通する特徴がある。
●「ミニマリスト」でFIRE
ミニマリストとは、持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人のことだが、それでFIREを実現する人もいる。
「浪費ゼロ」を意識しており、自宅の物を減らし、趣味のグッズや書籍など手放している。物に対しての執着もなく、物欲がないので支出も減少するのもよい。
●「投資家」でFIRE
このタイプは、主に株式投資や不動産投資を中心に資産を増やしている人たちだ。
利率の低い定期預金にはお金を置かず、貯金が貯まれば、利回りの良い中古投資用不動産を購入している人が多いといえる。
最近、書店でも「不労所得型FIRE」の書籍が多いが、実際にFIREした人は銀行員が驚くくらいかなり勉強している。
文/編集・dメニューマネー編集部