日々働くうえで、仕事に対する自身のモチベーションを維持することは非常に大切ではあるものの、なかなか難しいことでもありますよね。
当事者意識や熱意を持って私たちが働き続けるために必要な要素とは一体なんでしょう。
高額な給与やボーナス等の手当。人間関係や福利厚生、社内制度などの働きやすさ……。
色々な条件はもちろん非常に大事な要素ですが、今回はエンゲージメントという観点から意欲を持って働くための方法を考えていきたいと思います

エンゲージメントとは?

エンゲージメントとは「組織や職務との関係性にもとづく自主的貢献意欲」と定義されます。
世論調査や人材コンサルティングを担う米ギャラップ社が、世界各国の企業を対象にエンゲージメント(仕事への熱意)調査を行ったところ、「熱意のある社員」の割合は米国の32%に対し日本の結果は6%でした(2017年発表)。
調査対象の139ヵ国のうち132位にあたります。
また、エーオンヒューイット社が170カ国9,000社に対し行った調査では、世界の平均値63%に対し、日本は40%以下と低い数値となっています。
エンゲージメントの高さと生産性、収益性は比例するとされているため、社員の自主的な意欲、熱意を高めていくことは重要な経営課題といえるのではないでしょうか。

ディズニーランドやスターバックスにみる、エンゲージメントの高さ

エンゲージメントの高い企業の例としてスターバックスを見てみましょう。
スターバックスを訪れると、スタッフの親しみやすさ、カップに添えられた手書きのメッセージなど安定的に心地よさを感じる方も多いと思います。
スターバックスでは、自宅や会社に次ぐ「サードプレイス」を提供するビジョンを社内で共有しているそうです。
また、ディズニーランドも来園者を楽しませてくれる意識がキャストの方々に行き渡っており、仕事への熱意が非常に高い様子がうかがえます。
エンゲージメントは生産性が高まるなどの企業利益もさることながら、社会貢献とも言えるような、関わる人を幸せにするような要素もあるかもしれませんね。
では、私たちは自分の仕事というものに、どれだけの意欲を持てているのでしょうか。

Q12でエンゲージメントを可視化しよう

前述した、ギャラップ社がエンゲージメント調査に用いたのは以下のアンケートで、Q12(キュー・トウェルブ)と呼ばれています。

1. 職場で自分が何を期待されているのか知っている
2. 仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
3. 職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
4. この7日間のうちに、良い仕事をしたと認められたり、褒められたりした
5. 上司または職場の誰かが、自分を1人の人間として気にかけてくれているようだ
6. 職場の誰かが自分の成長を促してくれている
7. 職場で自分の意見が尊重されるようだ
8. 会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
9. 職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
10. 職場に親友がいる
11. この6ヶ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
12. この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

エンゲージメントといってもあまり身近に感じないかもしれませんが、上記項目のどれを見ても、健全に働き続けるうえではとても必要な要素だと感じます。
給与水準や社内制度などの条件は整っているのに離職率が高かったり、社員のモチベーションが下がっている場合、エンゲージメントの現状を把握し、改善していくという観点で、職場環境を捉えていくといいかもしれません。
また、エンゲージメントについての過去記事もぜひあわせて参照ください。

仕事を「彼氏・彼女」と思って見直してみよう!〜職場とエンゲージメント〜
https://news.doctor-trust.co.jp/?p=40569

最後に、あなたはイソップ童話のレンガ積みのお話をご存知でしょうか。
旅人が旅の途中で、一生懸命レンガを積み上げている1人の職人に出逢います。
何をしているのか尋ねると、親方に命じられ、ひたすらにレンガを積んでいるとのこと。
暑い日も寒い日もひたすらに働き、もう懲り懲りという様子。
その先で旅人が出会った2人目の職人は、先ほどの職人と同じ仕事をしているのですが、「この仕事は給料がいい。このおかげで家族を養える」と前向きに捉えていました。
最後に出会った3人目の職人は、「こうしてレンガを積んで100年後には大聖堂が出来上がり、多くの人の心の拠り所になる」と言います。
理想は3番目の職人でありたいですが、実際は1、2番目の職人とを行ったり来たりになりがちかもしれません。
私の仕事は主に請求書発行等の事務作業ですが、その向こうにある企業理念を思い出すと、事務作業もまた違ったふうに見えると感じています。