犬の散歩では、「飼い主さんの前を歩かせない」というしつけの方法を見かけますが、これは本当に意味があるのでしょうか?犬の習性を紐解くと、そこに答えが見つかりました。今回は犬の散歩の仕方や、人との上下関係にまつわる疑問について解説します。

愛犬を先に歩かせると「自分が上」と思うのはホント?


愛犬との散歩では、飼い主さんの横か少し後ろを愛犬が歩くようにする……しつけのひとつとしてよく見聞きします。これは、人より先に歩かせると、犬が人より自分のほうが立場が上だと思ってしまうとの理由からですが、そもそも犬は本当にそう思ってしまうのでしょうか?

答えは、先を歩かせても飼い主さんより自分がエライと思うことはないです。
犬は自分をリーダーと思って飼い主さんの前を歩くのではなく、大好きな散歩に出られたうれしさや好奇心から飼い主さんを追い越して先を歩いているだけ。そのため「飼い主さんの先を歩かせてはいけないというのはホント?」の回答は「ウソ」です。

好き放題に歩かせるのはNG?


愛犬の散歩で、犬の行きたい方向へ好きなように歩かせることは問題ないのでしょうか?
この答えは、好き放題に歩かせると「ワガママを聞いてくれる」と勘違いするのでNGです。
歩く順番は飼い主さんが先でも犬が先でも構いませんが、歩くルートを犬の好きなように決めさせることは避けたほうがよいでしょう。

家族を順位づけするってホント?


「美味しいフードをくれるお母さんが一番上」などと、犬自身が人を順位づけすることはあるのでしょうか?
答えは「ウソ」!犬にとって、相手が自分よりも上か下かという意識はありません。

人との生活では、この人は頼れるか・安心できる人かということが重要になるようです。家族の中でこの人なら安心できて頼れるなと感じたら、自然と犬もその人を信頼するようになります。
犬にとっては上下関係よりも信頼関係のほうが大切なようです。

信頼を築いて愛犬と良好な関係を目指して

犬の上下関係について解説してきましたが、犬にとって自分より上か下かということはあまり重要ではないようです。散歩の際も好き放題に歩かせないように気をつければ、飼い主さんの前を歩いても全く問題ありません。その事実がわかると、散歩のしつけのハードルもグンと下がるのではないでしょうか。

参考/「いぬのきもち」2018年3月号『気になる習性の真偽に迫ります!犬の習性コレってホント?それともウソ?』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授 増田宏司先生)
文/紺道ゆあん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。