横浜流星×朝井リョウ対談 二人が思う「早く結婚した方がいい理由」とは?

横浜流星×朝井リョウ対談 二人が思う「早く結婚した方がいい理由」とは?

 全国公開中の映画「チア男子!!」の原作者である朝井リョウさんは29歳、主演の横浜流星さんは22歳。ともに20代の才能溢れる二人には、意外な共通点もあるようで──。



*  *  *
──映画はいかがでしたか?

朝井リョウ(以下、朝井):何より実現してホッとしました。何度か映画化のお話をいただいていましたが、チアリーディングの演技にはケガのリスクもあり、全て頓挫してきたんです。今回晴希役を横浜さんが引き受けてくださったことは本当に幸運でした。極真空手をやっていらしたし、身体的な言語や表現をお持ちなので。

横浜流星(以下、横浜):ありがとうございます。

朝井:チアリーディングって人を応援することを目的とするスポーツなんですよね。モチベーションの入り口が普通のスポーツと全然違う。その時点で従来の「青春スポーツもの」とは違う質感になっていたと思います。

横浜:晴希って自分でも気づかないうちに立ち上がって、人を応援しているような子なんですよね。まず相手のことをそこまで思えるって素敵だなと思いました。僕自身はそこまで優しくていい人間じゃないので(笑)、現場では晴希のように、周りをよく見て、人に心をくばって動くように意識しました。

──実在の男子チアリーディング部がモデルですね。

朝井:はい。いつか青春スポーツものを書きたいと思っていたのですが、早稲田大学の「SHOCKERS」に出合った衝撃で2作目で挑んでしまいました。

横浜:映画でも、SHOCKERSのOBのみなさんにコーチをしていただきました。

朝井:『チア男子!!』を書いた時、私は21歳で、作家人生の“青春期”の作品なんですよね。いま読み返すと「そんな展開は許せない!」という部分も結構あります。若さって怖い!

横浜:21歳でこれを書けるって、考えられないです……。

朝井:いや、私は21歳で全国放送のドラマに出てることのほうが考えられないです(笑)。

──監督も27歳と若いです。

横浜:いままでで一番、話し合えた監督かもしれないです。演技で気になることを電話でも話したり、僕に対してだけじゃなく一人一人にすごく時間をかけて向き合ってくれました。

朝井:メインキャストの7人と監督の関係性は、本当に大学の部活仲間みたいですね。

横浜:けっこうみんなキャラが濃いんですよ。男子チアリーディング部を作る役の中尾(暢樹)は素顔も本当に役柄のまま、太陽みたいに現場をグイグイ引っ張ってくれるリーダー気質で。

朝井:実際の横浜さんはどんなタイプなんですか?

横浜:そうですね……もし「オレについてこい!」タイプと「背中で見せる」タイプがあるとしたら、僕は「背中で見せる」ほうかな。言葉でうまく言えないので、自分ががんばる姿を見て、「ついていこう」と思ってもらったら嬉しいです。

朝井:なるほど、佇まいでみせる、「高倉健タイプ」だ。

横浜:いえいえ、そんなすごい方にはとても及ばないです! でも「イエーイ!」みたいなノリと勢いでは動けないタイプ。

朝井:撮影前に3カ月、練習されたんですよね。共演者と役柄でなく一人の人間として親しくなると、逆にやりにくかったりはしないですか?

横浜:いえ、今回はその関係性がうまく作用したと思います。というか僕はそうだったけど、みんなは……どうなんでしょう。僕は普段、人と交流するほうではないんです。役者仲間もあまりいないし。変になれ合いたくないからでもあるんですけど、でも今回は7人が近い距離で過ごしたことが、スクリーンにもプラスに表れたかな、と。

朝井:たしかに7人がアドリブっぽく会話をしているシーンなど、リアリティーがありました。

横浜:作家さんの頭の中ってどうなってるのか聞いてみたいですけど、怖いですね。今日も対談するにあたって「心を見透かされそうだなあ」って……。

朝井:それよく言われるんですけど今は何も考えてないですよ、あとからやけに詳しく思い出せるだけで。女性の作家さんのほうがよく言われるみたいですね。恋人になるのが怖い、とか。

──朝井さん、ご結婚は?

朝井:してます。一昨年、27歳のときかな。

横浜:いいなあ!

朝井:もう降りたかったんですよね、恋愛市場から(笑)。結婚して一番よかったのは結婚するかどうか悩まなくてよくなったこと。人生における悩みが1個なくなり、人生の共犯者が増えること。それってすごく大きいことだと感じました。

横浜:わかります! 僕も早めにしたいんです。現実にはきっとできないんだろうけど……。僕の母は21歳で僕を産んでるんです。だから余計に考えちゃって。それにやっぱり恋愛って疲れるなって(笑)。じゃあしなきゃいいじゃん? ということにもなるんですが。

朝井:そういうわけにもいかないよね。恋愛で磨かれる部分もあるだろうし。どっちを取るか。

横浜:難しいところです(笑)。

(フリーランス記者・中村千晶)

※AERA 2019年5月20日号


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