4月からスタートした「きんだーてれび」(テレビ東京)内で放送が始まった子ども向け新アニメ「iiiあいすくりん」。アイスクリームタウンに暮らす個性豊かな“あいすくりん”たちの日々をほっこり描く子ども向けアニメ番組だが、本作のナレーターを務めるのがお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄(45)だ。実は高橋は子ども向け番組「みいつけた!」(NHK Eテレ)でも人気キャスト・コッシーの声を担当しており、今年で12年目を迎える。声だけで言えば、大人よりも子どもの間での知名度が高いのだ。



 テレビだけではなく、劇場版「ドラえもん」では3作連続で声優として出演するなど、個性的な“声”で売れっ子ぶりを発揮しているのだ。

「高橋さんは子どもたちやママたちから絶大な人気を誇っています。なんと、その魅力的な声に一番初めに目をつけたのは大林素子さんだと、週刊誌のインタビューで高橋さんが明かしていました。もう20年以上前の話だそうですが、芸人好きとして知られていた大林さんは、好きな若手芸人を尋ねられると必ず高橋さんの名前を挙げていたそうです。その理由が『声がめちゃくちゃイイから』だったそうで。高橋さんご本人はまさか自分が声の仕事に携わることになるとは思ってもいなかったと話していました」(テレビ情報誌の編集者)

「たいこ持ち芸人」「おなかピーピー芸人」「中学の時イケてないグループに属していた芸人」…などなど、多くの肩書(?)を持つ高橋。最近では、長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子が出演する「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日)での見事なMCぶりに“猛獣使い”との新たな異名も誕生している。

「お嬢様&お坊ちゃま育ち3人の奔放な発言や勝手気ままぶりが視聴者にウケて、深夜番組からスタートし、ゴールデンに進出した同番組。収拾がつかなくなりそうな3人の話をうまくコントロールし、番組をおもしろくしている真の立役者は高橋さんだという声も多い。彼のMCとしての評価は業界内では高く、1月末にくも膜下出血と脳梗塞で治療中だった爆笑問題・田中裕二の代わりに『サンデー・ジャポン』(TBS)のMCにも抜擢されたほど。その前週の代打を、くりぃむしちゅーの上田晋也さんが務め、17.9%の視聴率をたたき出したため『上田無双の後は誰もがやりにくいって!』と苦笑していた高橋さんでしたが、太田光さんは『中堅で一番のMCですからね』と期待を寄せていました。結果は平均視聴率14.2%と合格点だったのではないでしょうか」(放送作家)

 2018年からは、突如打ち切りとなった「Rの法則」の後番組「沼にハマって聞いてみた」(ともにNHK Eテレ)のMCを務めているが、こちらも評価が高い。同番組のチーフプロデューサーは「オリコンニュース」(2019年12月17日配信)の取材に対し、「(高橋は)基本的に人を肯定し、まず10代の話をきちんと聞いてくれます。愛あるいじりも含めて、トークのさじ加減が本当に素晴らしい」と太鼓判を押している。

■Perfumeのあ〜ちゃんとはすでに破局

 一方で、業界内では高橋の“クリーンさ”も評価されている。NHKで長年、活躍できるのはスキャンダルが一切なかったからだ。

「高橋さんはおととしの吉本の闇営業騒動でも無関係で、恋愛ざたなどスキャンダルとも無縁なので、仕事をオファーする側からすれば安心してお願いできるタレントさんの筆頭となっているようです。Perfumeのあ〜ちゃん(西脇綾香)と恋愛&破局報道はありましたが、不倫や二股などではなかったので、特にマイナス印象になるわけでもなく、最近は共演していたほど。ただご本人もそこは気を付けているようで、子ども向け番組を多く担当することになり、スキャンダルには相当、気をつかっているそうです。『たいこ持ち芸人』と揶揄されていますが、基本的には世渡り上手だと思うので、理性を失って暴走する危険性は感じられません」(同)

 高橋の実家は歯科医で、祖父や兄、親戚などすべて歯科医の家系だとか。「ボンボンだった」と各所で語っている高橋だが、にじみ出る品の良さや余裕、さらに立命館大学卒という地頭のよさが自然と視聴者にも伝わっているのかもしれない。

 お笑い評論家のラリー遠田氏は、サバンナ高橋についてこう評する。

「高橋さんは典型的な“能あるタカは爪を隠す”というタイプの芸人だと思います。ネタもトークも、そしてMCも何でも器用にこなす能力がありながら、それを自分からひけらかしたりしません。だからどの世代の視聴者からも反感を買うことがなく、子供から中高年まで幅広い層に支持されているのだと思います。『たいこ持ち芸人』と呼ばれていたのも、彼がことさらに先輩にいい顔をしていたからではなく、常に目の前の人を楽しませようとする真摯な姿勢が評価されてきたからではないでしょうか」

 好奇心旺盛で多趣味でもある高橋。「音楽」「謎解き」「銭湯」「マンガ」など、多分野において強みを持つ彼の引き出しはまだまだ無限大。コンプライアンスが重視される時代には、高橋が持つ「クリーンさ」は大きな強みになりそうだ。(高梨歩)