6月10日に最終回を迎えたドラマ「桜の塔」(テレビ朝日系)に出演していた女優の広末涼子(40)。玉木宏が主演を務めた本作は警察組織を舞台に、権力争いと人間模様を描いた作品で、広末は主人公の幼なじみで警視庁捜査1課主任・水樹爽(みずき・さわ)役を好演。SNS上では「広末の透明感が20年前と全然変わらない」「広末涼子さんがまだかわいいとか、すごい」など、年を重ねても変わらないルックスに感嘆する声も目立っていた。



 90年代後半、ショートカットの清純派アイドル女優として一世を風靡(ふうび)した広末だが、昨年40歳を迎え、私生活では3人の子どもの母親となった。俳優としては主役から脇役、シリアスな役からコメディーまでこなし、今やドラマや映画には欠かせない存在となっている。もちろん母親役もさまざまな作品で演じてきたが、透明感のある雰囲気はいまだ健在だ。

「ルックスだけでなく、内面も若い頃のピュアな部分は健在です。例えば、先日放送されたトーク番組で話していた17歳になる長男とのエピソード。海外へ留学することになった長男に対して、『絶対に本人の前では泣いてはいけない』と決めていたという広末さん。でも長男が寮に入る日は、車に乗って去っていく姿に涙をこらえながら手を振るも、見えなくなった途端に声を出して泣いてしまったそうです。また、別のバラエティー番組では、ドラマで共演していた賀来賢人さんが広末さんについて『めちゃめちゃムードメーカー』と明かしていました。広末さんは自身の撮影がないのに、コロッケを作って現場に持ってきてくれたこともあり、『広末涼子がコロッケ作ってくれたぞー』と、盛り上がったそうです」(テレビ情報誌の編集者)

 そうした純粋で素直なところが外見に表れるのだろう。

「家事ヤロウ!!!」(TBS系、4月13日放送)に出演した際は、「広末さんって普通にスーパー行くんですか?」という質問に「行きます」と返答。続けて「普通にスーパーに行って、よく週刊誌に撮られてます」と言い、「何買った、何買ったって……」と、記事の内容が詳しかったことを明かし、撮られたことに「全然気が付かないです」と漏らしていた。

「もちろん、プライベートを撮られるのは不愉快だと思うのですが、そんな嫌なこともテレビで話せるのは、根本的にいい人なのだと思います。以前『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系、2019年10月1日放送)に出た時、家族の話をしなかったら、さんまから『そうやったら来るな!』と言われたと明かしていました。広末さんいわく、女優に憧れがあり、今の時代は違うが昔は私生活が見えないのが神秘的で、だからこそ話したくないと思ったと振り返っていました。さんまさんから言われて態度を改める姿勢からも、素直さがうかがえます」(同)

■20代で結婚・出産、そして離婚

 裏表のないピュアさがある一方で、女優としての長いキャリで培われた役者としてのこだわりも強いようだ。

「作品の中で子どもと向き合う時は一緒に遊ぶことを大切にしていて、なるべくフラットに仲良くなり、子供たちが芝居をしやすい環境をつくることが自分の仕事だとインタビューで話していました。23歳で最初の結婚をした広末さんですが、以前に『女優だから結婚を諦めるという選択はなかった』と語っていたこともあります。女優だから家事をして手が荒れたらいけないと考えるのではなく、家事と女優業を両立させながら自分を変えていくと考えていたそうです。自分自身を偽らず、自然体でいながらも芯の強さもあるところが、広末さんがずっと一線で活躍できる理由だと思います」(同)

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんな広末についてこう分析する。

「1996年にドコモのCMで注目を集め、テレビや雑誌を席巻していた時は、入学した早稲田大学に初登校しただけでニュースになったほどでした。まさに一つの時代を築いたと言っても過言ではないでしょう。童顔なので、俳優としてはなかなか年齢相応に見られてこなかったと思いますが、私生活は波乱万丈です。23歳で結婚してすぐ第1子を出産、27歳で離婚し、30歳で再婚・第2子出産、そして34歳で第3子出産と、肝っ玉母さん並みの人生を歩んでいます。その肝の座りぶりが演技や表情ににじみ出ているのかもしれません。それでいて決して老けこまず、しっかり子育てしながら、あれだけのフレッシュさをキープしているのは驚異的です。子供たちが全員、成人を迎える頃には自由な時間がもっと増えるでしょうから、これから先、さらに多くの作品に出演し続けてほしいですね」

 国民的アイドルだった90年代から圧倒的な透明感と独特の雰囲気を保ち続けている広末。将来、吉永小百合のようなポジションに収まるのは、意外と広末だったりするかも?(丸山ひろし)