格闘家の朝倉未来がテレビ企画で左ひざ半月板を負傷したことを理由に、大晦日に開催される格闘技イベント「RIZIN」に参戦しない可能性を示唆して大きな反響を呼んでいる。

 朝倉は12月2日に自身のYouTube動画を配信。11月20日に配信されたABEMA「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」で戦っている途中に左膝の半月板がズレたことを明かしていたが、「今でも痛くて走れない状況ですね。普通に軽いスパーリングや上半身のトレーニングは出来るんですけど、走ると痛いというぐらいのケガです」と報告した。そして、「(大みそかまで)30日切った中で、まず減量が出来るのかどうかという問題があります。走れないので(体重を)落とせるかな。キャッチウエイトとかで68キロで戦っても批判が来ると思うのでそれでやるくらいなら出ない方がいいのかなと思います」と患部の状態が万全に程遠いことから、欠場を示唆した。

 過去の対戦で敗れたクレベル・コイケ、RIZINフェザー級前王者・斎藤裕へのリベンジに燃えているが、「リベンジするのにこんな万全じゃない状態で出て後悔しないかどうかを凄く悩んでいまして」と悩める胸中を吐露。「今、大みそかに出ると完全に断言できないので。僕が出ると思ってチケットを買ってもらっている人もいると思います。出る可能性もあるし、出ない可能性もあることを伝えておかなきゃいけないと思いました」と明かした。

 格闘技を取材するフリーライターは故障を押して大晦日に強行出場することは、「選手生命に関わる」と反対する。

「半月板を損傷したら完治するのに数カ月はかかる。クレベル、斎藤に限らず万全に程遠い状態で勝てるほどRIZINは甘いレベルではない。無理に出場して患部が悪化したら選手生命の危機に追い込まれる。朝倉は責任感の強い選手ですが、今回のABEMA出演で大晦日に響くケガを負ったことは最も避けなければいけない事態だったと思います。番組の制作サイドにも当然責任はありますが、朝倉も大晦日を見据えてケガだけは絶対に避けなければいけなかったし、そもそもこの時期にやるべき企画ではない。酷な言い方かもしれませんが、格闘家失格だと思います。欠場することに批判の声が出ると思いますが、ケガの治療に専念するべきでしょう」

「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」に関して、朝倉は試合後に「すいませんでした。これからは格闘家としてリングで盛り上げようと思っていますので、よろしくお願いします」自身の動画で謝罪している。しかし、著名人からも批判の声が上がっていることに、その後の自身のツイッターで、「なんか後出しジャンケンで意見出す人増えてきたなー アベマの企画とかもさ、やる前に批判するんじゃなくてやった後に視聴者の多数意見をきいて意見出されてもその頃には俺も悪かったってわかってるよって話」とつぶやき、「これは世間ではなくある程度影響力を持ってる人でこの件に後出しで意見してる人ね」と続けた。

 格闘技人生は続く。批判の声は多いが、万全のコンディションに整えることを優先した方が良いかもしれない。(松木歩)