安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「独身」。後輩芸人やタレントの結婚のニュースが報道されるたびに、SNSで「ズルいしん!」とつぶやくクロちゃん。「結婚したい」という気持ちは相当強いようだが、ふとした瞬間に「独身」の気楽さに気づかされることもあるという。結婚したい?それとも独身でいたい? クロちゃんの本音とは。

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 今年でボクは46歳になる。もう独身生活も長いから、「そろそろ結婚したい」とは常日頃から思っている。結婚に対して特別焦りを抱いているってわけではないんだけど、周囲に「クロちゃんはやっぱりモテないんだな」って思われてそうなのはちょっと嫌だね。なるべく早く結婚はしたいけど、実際コロナの影響もあって、新しい出会いもなかなか生まれにくい状況だから、あと3年くらいは厳しいだろうなと覚悟はしている。こればっかりは先が読めないから仕方ないよね。

 ただ、最近は、独身生活も気楽でいいなって思うことも正直、増えてきた。

 一時期は「結婚したい結婚したい」っていろんなメディアでしつこくいってきたから、矛盾しているような発言なんだけど、独身って、やっぱり自由でいい。

 例えば、日常生活でいえば、靴下や洋服を脱ぎっぱなしにしても、ゴミ出しを忘れていても、使った食器類をシンクに何週間も放置していても、誰にも怒られない。

 お金だって、全部自分のために使ったっていい。ボクは昔からギャンブルが大好きだけど、結婚したら、奥さんにギャンブルを制限される可能性もある。それは正直困る。ボクとギャンブルはもう20年上の付き合いなんだから、そんなに簡単には生活は変えられない。結婚すると、お金の管理を奥さんにすべて任す人もいるみたいだけど、ボクは絶対嫌だ。だって、それって、ほんとうに信用できるのかな。だって、きちんと管理しているかなんて分からないよね。毎日、チェックするわけにもいかないし。ひょっとしたら、夫にバレないように、ブランドもののバッグやアクセサリーを買い漁っているかもしれない。もし、ボクが奥さんの立場だったら、絶対買い漁るからね(笑)。ボクは、お金の管理はされたくない。

 結婚式に関しても、ボクは挙げたいなんてまったく思わないんだ。奥さんのためにやってあげたほうがいいっていう意見は理解できるけど、めちゃくちゃ面倒くさそうでしょ。結婚式に誰を呼ぶか呼ばないか、誰をどんな席順にしようか、そんな細かいこといちいち考えなきゃいけないなんて、想像しただけでもゾッとする。奥さんがボクの代わりに全部細かいことを決めてくれたらいいんだけど、そういうわけにもいかないだろうし。もうボクは、プライベートでも仲の良い、たかみな(高橋みなみ)と菊池(ワンワンニャンニャン)とサンミュージックの大関さんさえ、出席してくれたら別にいいからね。あと、結婚式って、花婿が花嫁より目立っちゃいけないみたいな風潮もあるでしょ。あれも、ボクはあんまり納得ができない。ボクも可愛い服とかけっこう好きだから、華やかな衣装とかたくさん着て、みんなに「可愛い」とか言ってもらいたい。せっかく苦労して、結婚式をあげたって、目立っちゃいけないとかいわれるんだから、結婚式なんかに前向きにはなれないよね。

 あと、結婚したら、住む場所も変えなきゃいけない可能性だってある。奥さんがタワマン住みたいとかいい出すかもしれないし。以前、この連載でも伝えたけど、ボクは引っ越しが大嫌い。これもとにかくめんどくさい。引っ越しのために、いろんなものをダンボールにつめて、家具の配置をいちいち考えたりなんて……結婚式と同じで、考えただけで、ゾッとする。マンションやアパートの更新がくるたびに、引っ越しを繰り返す人がいるけど、ボクには理解できない。引っ越しなんかに、ボクは労力を割きたくない。だから、結婚しても、今のボクの部屋にそのまま一緒に住んでくれるとストレスもかからないから、すごく助かる。間取りは2SLDK(屋上付き)で、広さは87平米もあるから、二人で住むには十分だし。リビングと寝室には「水曜日のダウンタウン」(以下・水曜日)が取り付けた「監視カメラ」があるから、24時間365日水曜日のスタッフにつねに監視されているような状態だけど、そんな環境にも柔軟に対応してくれるような子がボクの理想。どこかにいないかな、監視カメラついていても平気な子。

●結婚は絶対武器になる

 ついつい結婚に対して後ろ向きな発言ばかり伝えてしまったけど、ボクは結婚自体が別に嫌なわけじゃないからね。そこは誤解しないでほしい。ただ、ふとした瞬間に、独身の気楽さと結婚のめんどくささを考えてしまうだけ。ボクは、古い考えの人間だから、結婚は「いずれしないといけないもの」って、どこかで思っているんだ。メリット・デメリットはとくに関係なくね。最近は、生涯独身でもいいっていう人がけっこう増えているみたいだけど、それはボクにはあまり賛同はできない。やっぱり、孤独は嫌だし、何よりボクを育ててくれた両親を喜ばせたいって気持ちが強いから。

 ただ、ボク自身も年齢を重ねてきて、相手に対して求めるものが増えてきちゃったから、結婚のハードルが上がっているっていう問題はある。一時期は、自分がモテる男っていうのを証明するためだけに、いますぐに結婚したいって焦った時期もあったけど。今では恋人であっても、相手をすぐには信用できないから、やっぱり同棲期間もほしい。最低でも半年。3ヶ月くらいだと相手を騙せる気がするんだ。ボクは、人のことをなかなか信用しないけど、一度、信用したら、もう騙されてもいいやってくらいに腹の内を全て見せるから、できればその領域までの関係性を作ってから、結婚っていう流れだと安心だね。

 それに、ボクの仕事柄、結婚って絶対武器になると思うんだよね。例えば、子どもができたりすると、イクメン系の番組に出演できるかもしれないし、もし、奥さんがテレビ出演OKな人なら温泉番組や旅番組とか夫婦でのんびりロケするような番組にも呼ばれる可能性だってある。そう考えると、「テレビ出ても良い」っていう奥さんだと非常にありがたいね。もちろん、全てのオファーに応えてほしいっていってるわけじゃない。ボクが日頃からお世話になっている先輩芸人さんやタレントさんが軸になっている番組とかだけで十分。基本、ボクは仕事のスタイルとして「NGなし」でやっているから、NG項目を作りたくはないんだ。だから、ボクの仕事の幅とかも考えてくれて、できるだけ協力体制でいてくれるような奥さんだと最高かもしれない。

 最後に、この連載をみてくれた女の子のために、ボクが昨年、SNSにアップした理想の「結婚相手五箇条」も伝えとくね。

・車の運転ができる
・PCができる
・年収600万以上
・20〜24歳
・鬼ギャル

 今後は、この五箇条に「テレビに出ても良い」と「監視カメラ付き物件に住める」も追加しようかな。

 早く、理想の奥さんに出会いたいしん。

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)