女優の飯島直子(54)が1月21日に突然、インスタグラムのアカウントを開設し、話題となっている。25日には、かつて「W直子」として一緒に活躍した網浜直子の自宅で夕食を共にしたことを報告し、往年のファンから歓喜のコメントが相次いだ。

 9日に放送された「グータンヌーボ2 スペシャル」(フジテレビ系)に出演した際は、「みんなみたいにネタがない」とSNSをしない理由を話していたのだが、急展開となったようだ。これに関し、テレビ情報誌の編集者は「同番組で飯島に対する好意的な反響が大きかったからでは」とその背景を推測する。

「『グータンヌーボ』では、その変わらぬ美貌にネット上では『54歳なんて信じられない』『かわいすぎる』と驚きを隠せないコメントが相次ぎました。飯島さんといえば、レースクイーンやキャンペーンガールなどをへて、女優デビュー。特に、レギュラー出演していたバラエティー番組『DAISUKI!』での天然ぶりが注目を集めました。そして飯島さんの人気を不動のものにしたのが、缶コーヒーのCM。CM内でささやく<『一生懸命』も『休み休み』にしてよね>など、癒やされるセリフが特に働く男性に刺さり、“癒やし系女優“として脚光を浴びました。ただ飯島さんの人気は男性だけにとどまらず、彼女のメークやファッションをまねる『ナオラー』も出現したほどです」

 私生活では、人気絶頂だった1997年にTUBEの前田亘輝と結婚。しかし、価値観の違いを理由にわずか4年で離婚。その後、週刊誌報道などで13歳年下ホストとの交際が報じられたが、再婚までは至らず破局。そして2012年にかねて交際していた会社経営の男性と結婚した。以前、出演したバラエティー番組で飯島は再婚相手について、「最初は別の人と付き合っていたんです。その人がすごくわがままだったんです。(私は)けっこう尽くしちゃうタイプで、尽くしすぎちゃって自分が疲れちゃったんですね。そこにたまたまいたのが今の旦那さん」と明かしている(『今夜くらべてみました』日本テレビ系・17年8月9日放送)。だが、この結婚も思うようにはいかなかった。女性週刊誌の記者が話す。

「順風満帆に思えた2度目の結婚生活でしたが、19年に夫が舞台女優と不倫していることが女性週刊誌に報じられました。飯島さんは夫の不倫騒動をトーク番組で笑ってネタにしていたこともありましたが、不信感はぬぐえなかったようで20年に離婚が報じられました。男性のタイプは違うものの、飯島さんは相手に『尽くし過ぎてしまう』という傾向があるようですね。ご本人にも自覚があるようで『私は手のかかる男性が好き』『母性本能が強いのかもしれない。守りたくなっちゃう』とインタビューで語っていたことがありました」

 昨年8月、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)への出演時、交際相手の有無を聞かれた飯島は「今は“閉店中”です」とフリーであることを明かしていたが、前出の「グータンヌーボ」では、3度目の結婚の予定について「どうなんだろう……」と否定することはなかった。共演したRIKACOらから「絶対その顔はまた恋をする」と鋭い突っ込みを受けていたが、新たな展開があるのかもしれない。

 先述した自身のインスタグラムは、開設6日目(1月26日現在)にしてフォロワー数6.9万人を超えている。彼女には根強いファンがついているようだ。

「54歳になってさらに表情に優しさが出て“癒やし力”が増したように思います。美しさを維持しながらも、食事は基本的に何でも食べるようで、『ケンタッキーも食べるし、ラーメンも先週1人で食べに行きました』と以前、バラエティー番組で話していました。ただし、必ず17時までというルールがあるそうです。また、寝る前に小腹がすいたときは大食い系のYoutube動画を見て、明日の朝はラーメンを食べようとか、焼き肉を食べようとか妄想してガマンするそうです。独特ではありますが、飯島さんなりの努力が垣間見えます。また、一見ほんわかしたイメージの飯島さんですが、『仕事はいつ辞めてもいい』ときっぱり。高齢者施設に入れるまでの貯金はあると計画性のある面も披露していました」(同)

 芸能評論家の三杉武氏は、飯島直子についてこう述べる。

「飯島さんといえば、90年代初頭に人気女性芸能人を多数輩出したカネボウ(現クラシエ)やキリンビールのキャンペーンガールを務め、レースクイーンとしても活躍するなど、いわゆる“イケてる女”の代名詞でした。女優業と並行して数々のバラエティー番組でも活躍しましたが、プライベートでも仲の良い網浜直子さんとのユニット『W−NAO』で歌手デビューもしています。そして90年代半ばになると、缶コーヒーのCMをキッカケに癒やし系女優として人気を集めます。それまでの派手な見た目を生かした“イケ女”路線から少しずつシフトチェンジしていき、見事にハマった印象です。気さくで飾らない性格で現場では先輩からはかわいがられ、後輩からも慕われるキャラクターだったようです。再び、彼女がどんな癒やしを視聴者に与えてくれるか楽しみですね」

 殺伐とした現代ニッポン。優しくも芯の強さを併せ持つ「元祖癒やし系女優」の存在が求められているのかもしれない。(高梨歩)