シニアの20人に1人が金融詐欺被害に どんな人が引っかかりやすい?

シニアの20人に1人が金融詐欺被害に どんな人が引っかかりやすい?

 定年後の手続きとお金の問題は、切っても切り離せない大きなテーマ。



 高齢者の20人に1人は金融詐欺被害の経験があり、金融知識の自信過剰が被害を招いた恐れがある──。そんな実態が「高齢者の金融リテラシー調査」(フィデリティ退職・投資教育研究所が2019年2月公表)で明らかになった。長生きによる生活費不足の不安はつきまとうが、不確かな知識で投資すると、虎の子の資金を失う結果も生む。

 65〜79歳の男女約1万2千人が答えた。回答者の保有資産額は平均2232万円(中央値1175万円)、退職後年収は平均319万円(同289万円)だった。

 調査結果によると、金融詐欺被害の経験があると答えたのは4.6%。知人が被害にあったと聞いたことのある人は10.6%、今後の被害を心配する人は12.2%。老後の生活にとって、金融詐欺が身近で切実な問題だとわかる。

 被害にあった人を保有資産別でみると、7千万円超で被害経験者の比率は6%台。全体平均の4.6%よりやや多いが、7千万円未満だと資産額と詐欺被害の関係はみられなかった。

 今回の調査では、高齢者に、金利や家計管理に関する知識を尋ねる5問の「金融リテラシークイズ」も実施した。平均は56.3点で、保有資産が多いほど、投資をしているほど、クイズの点数は高い傾向だった。

 さらに、「同年代と比べて金融知識が高いと思うか」という自己評価も聞き、自己評価が高い割にクイズの点が40点以下と低い人(全体の13.7%)を「自信過剰者」と定義した。すると、自信過剰者で詐欺被害にあった人の比率は6.4%(金融知識が高いと思っている人)〜9.0%(かなり高いと思っている人)と、全体平均の4.6%よりも高かった。

 フィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史所長は「自信過剰が金融被害のもとになっているのではと考えられる結果だった。今回の調査全般を通して、年齢や性別による回答の差はそれほどみられなかったが、家族構成の違いによる差がうかがえた。単身世帯は現状の生活が厳しく将来不安も感じる人が多いなど、単身世帯の弱みが浮かび上がっている」と話す。

※週刊朝日  2019年3月29日号


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