バカリズム、中丸雄一(KAT‐TUN)、カズレーザー(メイプル超合金)の3人が、家事について学ぶ人気バラエティー番組「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系・毎週火曜夜6時45分〜)。3月3日の放送回で、本誌の森下香枝編集長が番組に出演し、オーディションの審査を行った。



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 その名も、「料理芸能人スター誕生オーディション」。プロ顔負けの料理テクニックで知られる“料理芸能人”から、お笑いタレントの三瓶、元モーニング娘。でタレントの石黒彩、元カリスマホストで現在タレントとして活躍する城咲仁の3人が“元料理スター”として登場し、それぞれがオリジナルレシピを披露。料理雑誌編集長やレシピ動画アプリ編集長に交じり、本誌の編集長も審査員として各レシピを試食。合格レシピがあれば、コラボ企画として各メディアで紹介するという流れだ。

「さっぱりしていて、食べやすくておいしい。冷蔵庫の余りがちな食材で手軽にできるレシピで、読者も再現しやすそう」

 と本誌編集長が太鼓判を押したのが、城咲仁さんの「城咲流トマトつけ麺」。氷水でしめた中華麺の上にキュウリやトマトの和風マリネをのせ、胡麻ダレとトマトジュースを混ぜたつけダレにつけて食すというもの。

 料理が得意という城咲さんだが、そもそも、元カリスマホストと料理との接点は? シニア向けの簡単レシピのコツなども知るべく、本誌は直接話を聞いた。

「実家が中華料理店で、小さい頃から料理が身近な環境で育ってきました。朝から晩まで両親が料理していて、見ているうちに覚えちゃう。『食べたものが体を作る』ということを、子ども時代からたたきこまれてきたんです」

 東京・歌舞伎町の老舗ホストクラブ「クラブ愛」のカリスマホストとして知られた城咲さん。丸6年のホスト歴のうち、5年間トップの座に君臨。年収は1億円を超え、メディア出演も相次いだ。

「でもホストはなるべく短期間で辞めようと思っていたんです。ホストになったのは接客を覚えたかったから。目の前のお客さんに喜んでもらうためにどうしたらいいか、常に考えていました」

 ホスト時代は、完全夜型の生活。夜8時から朝7時まで、大量のお酒をノンストップで飲む毎日。二日酔いが連日続く日々の中で、健康維持のために欠かせなかったのが自炊だった。

「ホスト時代の健康を救ってくれたのが、たんぱく質、野菜、炭水化物とセットで摂(と)りやすく、消化にもいい鍋料理。二日酔いでもさっぱり食べやすい湯豆腐、鱈ちり、水炊きをローテーションで食べる中でハマったのが、ポン酢です」

 ハマるととことん追求するのが、城咲さんの性分。ゆうに200種を超える全国のポン酢を片っ端から試しては味を比べた。一番のお気に入りは、まろやかな塩味とさわやかな果汁の酸味が料理の味を引き立てる、倉敷味工房(岡山県)の「塩ぽんず」。「今度は、自分でポン酢の新商品を開発してみたい」と、ポン酢愛を語る。

 ホスト時代、その前のバーテンダー時代と、水商売時代には、お酒についてとことん勉強し、知識を深めた。人前で話すのに、浅はかな知識では自分が納得できない。グラスやボトルのさばき方に始まり、お酒の作り方や飲み方、美しい注ぎ方……自分にも店のスタッフにも、プロとして徹底した姿勢を貫いた。

「わからないことがとにかく嫌なんです。わからないでお酒を作ることも、お客さんに薦めることも嫌。自分の職業に対して、ストイックであるべきだと思っています」

 タレント転身後、現在は通販番組で健康や美容について説明する機会が多いだけに、スーパーフードマイスター、薬膳インストラクター、雑穀マイスター、ダイエットインストラクター、ソイフードマイスターと、食に関して取得した資格も数多い。

「僕のキャラクターは、人に対するホスピタリティーでできていると思う。ホスト時代の接客も、料理や健康に関してアドバイスすることも、自分の中では人へのホスピタリティー。そこはずっとぶれてないんです」

 そんな城咲さんの考案した「トマトつけ麺」。シンプルなだけに、自在にアレンジも楽しめる。例えばイタリアンテイストにしたいなら、つけダレに軽くオリーブ油を垂らし、パルミジャーノなど粉チーズを振りかけて。パクチーなどの香味野菜を添えるとオリエンタルな味わいになる。

 シニア向けに、さらに軽めのレシピにするなら、中華麺を細めのうどんに変え、トッピングの肉を鶏ささみなど、脂分の少ない肉に変更。食欲がイマイチな時には、つけダレに生姜のしぼり汁や貝割れ大根をプラスすると、さっぱりと食べやすい。

「これからの季節、白ワインや辛口のロゼワインに合わせても楽しめます。家にあるもので手軽にできるので、ぜひ試してみて」

(本誌・松岡かすみ)

※週刊朝日  2021年4月2日号