自らの衆院政治倫理審査会出席に関して取材に応じる岸田文雄首相=2024年2月28日、首相官邸

 衆院政治倫理審査会(政倫審)が29日と3月1の両日、開かれる。29日は岸田文雄首相が自民党総裁として出席する。いずれもマスコミに公開する形で開かれ、岸田首相や安倍派幹部らがどのような説明をするのかに国民の注目が集まる。ただ、AERA dot.が実施したアンケートに寄せられた声からは、「信頼回復」にはほど遠い様子がうかがえる。

 2月20〜21日の2日間、「政権与党にふさわしいのはどこだ?」と題してアンケートを実施したところ、2千件を超える回答が集まった。

■「国民をバカにしている」

 自由記述欄では自民党の裏金問題について厳しい声が多数見受けられた。

「自民党は裏金疑惑を一日も早く解明してほしい」(男性、70代以上)

「裏金問題をとことん追及してほしい」(男性、70代以上)

「お金の問題の繰り返しにうんざり。お金の流れをすべて開示するべきだ。きちんと確定申告している国民をバカにしている」(女性、70歳以上)

「きれいさっぱりつまびらかにして税金1円までキッチリ払ってほしい。しっかりせい!」(女性、60代)

 岸田首相は裏金問題が発覚し批判が高まるなか、昨年12月13日の記者会見で「国民の信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく」などと決意を語っていたが、国民の不満はおさまらず、さらにはあきれた様子さえアンケートの回答からはにじみ出た。

「政治不信というより、国民不在の政治」(男性、70代以上)

「自民党の不誠実さ、危機感のなさは目に余る。信頼回復というが、もともと信頼していない」(男性、60代)

「説明責任、この言葉の意味を考えるべき」(男性、70代以上)

「このままでは民主主義が破壊される瀬戸際に追い詰められる」(男性、70代以上)

 岸田首相のリーダーシップを問う厳しい回答も目立った。

「岸田首相は決断力がなく、頼りない。日本のトップが、こんな状態では世界の笑いものだ」(男性、70代以上)

「岸田さんは何も説明もなく、ただ書かれたものを読み上げるだけの人。判断力もない。能無しに見える」(年齢、性別無回答)

 そして、裏金問題が国民に与えた影響は大きく、“政治とカネ”の問題に批判が集まった。

■「感覚がずれている」

「カネと権力にまみれた自民党が高度な自浄能力を持ち、公選法・政治資金規正法等々を大幅に改正し、一度党を潰す覚悟でゼロから出直さなければ、本邦の政治は治療不可能である」(男性、60代)

「国会議員に税金をかけすぎる。使ったお金にはすべて領収書を提出させ、できない議員は立候補をできなくする法案を作成すべきである」(男性、60代)

「国会議員で脱税など悪いことをした人は二度と国会議員になれないようにしてほしい」(女性、50代)

「感覚がずれてる岸田政権。野党の弱腰が少し気になるが、ここらで政権交代しないと自民党のやりたい放題になる」(女性、60代)

「企業や既存組織の利益のための政策から、個人や家族の健康を第一利益として現実的に守っていける政党による、政権交代が絶対に必要と確信している」(男性、40代)

 岸田首相と自民党は本気で「信頼回復」に取り組んでいるのか、政倫審での発言に注目が集まる。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)