pecoさん

 pecoさんの日々の出来事について綴る連載「pecoの子育て&お仕事日記」。今回のお話は、子どもの大好物、例えば、お菓子やマクドナルドのポテトとか、「食べたい! 食べたい!」にpecoさん、どうしてる?

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 5歳の息子は、それこそマクドもすごい好き。「これって、食べさせ過ぎてもいいのかな?」って、考えてしまうのは、お菓子もそう。「なんでそんなにグミ好きなの!?」というくらい好き。

 学校にお迎えに行くときにおやつを持って行くんですけど、そのときに例えばグミの「ハリボー」を持って行ったとしたら、「じゃぁ、5粒にしようかね」って、話して食べる感じです。

 毎日毎日、おやつにグミを食べるのは避けたいとは思うけど、でも、別に、1週間とか1カ月とかの期間でトータルで考えて、これぐらいの量のグミだったらいいかなと思えれば、それでいいかなと思います。

 1〜2年前までは、こう見えて私、お菓子の与え方には気を使っていたんです(笑)! 私は息子にお菓子たくさん与えてそうだけど、メリハリつける感じ。

 お友達といるときは好きなだけお菓子を食べていいけど、そうじゃないときはできるだけフルーツとか焼き芋とかお菓子じゃないものをおやつにする。

 有機栽培とかオーガニックの野菜とか気にしてないし、食品パッケージの裏の成分表示も全く気にするタイプじゃないけれど、どうせ食べるんだったらフルーツのほうがいいかなって。

■おやつもメリハリつけてたけど

 1〜2年前までは、おやつに関しても結構メリハリつけていたんですが、5歳くらいになると自分の意志で動きたいから、私がその気持ちを無理やりコントロールするのもかわいそうかなと思うようになりました。

 自分だってお菓子食べたいときは食べたいわけだし、量だけ気を付けてあげて、あとは「全然食べていいよ!」って感じに変化しています。

 だから、マクドとかも、私も食べたいときもあるし、息子が「食べたい」って口に出して言ってくれたときは食べます。

 

 そんなにメチャクチャ頻繁「マクド食べたい!」って言うわけではないし、言ってくれたものは食べさせてあげたい。マクドとかおやつの話に限らず、息子が「食べたい」以外で「○○したい」と言ってくれたことはできるだけかなえてあげたいと思っている。その気持ちのほうが大きい。

 何か食べたいとか、やりたいと言ったことは「いいよ」と、まず話してから、「でもね」と会話して、お互いで交渉する術を学んでほしいなと考えています。

 例えば「グミだったら5粒ね」とか条件をつける。晩御飯の前にゼリーを食べたがったら「デザートに食べない?」と提案します。あれもダメ、これもダメとダメダメ言い過ぎて、隠れて食べるようになるほうが嫌。

■私の子どものころはというと

 

 そんな私が子どものころは、実は「なんでも食べていいよ」でした。

 でも、6歳年上のお姉ちゃんがめちゃくちゃストイックで、真面目で、私のことが大好きで、妹思い。世話焼きだったから、私がクラシックバレエを一生懸命やっていたので、イコール、体型をキープしなければならないと、お姉ちゃんが食事管理をしてくれていました。だから、家でのご飯は玄米とささみが基本(笑)。

 お母さんはというと、だいぶゆる〜いタイプで(笑)、食べるの大好き。バレエレッスンのお迎えに来てくれると、夜の8時とか9時にマクドのチーズバーガー食べて一緒に帰る。お母さんは「お姉ちゃんに秘密ね!」と言って、お母さんが自分の気持ちの味方でいてくれるのはすごく嬉しかった。

 だから私も息子にとってそういう存在でありたい。お母さんは、絶対にダメと言わない。ダメの代わりの方法を一緒に考えてくれるんです。

 私は、お母さんほどおおらかでもないし、許容範囲も広くないけど、息子には極力、そういう存在でありたいと思っています。ダメダメ言い過ぎて、お母さんに隠し事をしなきゃと思ってほしくない。それはすごく思っています。

(構成/AERA dot.編集部・太田裕子)